アートの力、ひとの力、
つながりの力。
南相馬市「おれたちの伝承館」訪問
一般庶民が「分断」されるように常に仕向けられている世の中ならば、私の歩みも、私が出会う、ひととして尊敬すべき人たちとのつながりも、「連続性」をしなやかに保ちつつ、前に前に進もうと、改めて思う。
▼続きを読む–
「八重山では、家を建てるときに、ヨイトマケでみんなで歌いながら地固めをして柱を建てた。輪になって、みんなで地固めをしながら歌いましょう。平和の大黒柱を建てましょう。至るところに・・・」「私たちの、心のお土産として持ち帰ってね。宮古(島)にも、沖縄(島)にも、ヤマトにも」
.
石垣島「いのちと暮らしを守るオバーたちの会」の山里節子さん(85歳)が、マイクを持って、そうお話してくれて、そして、会の参加者みんなで、地固めをして柱を建てる動作をしながら「安里屋ユンタ」を唄う。それが、3時間にも及んだ、民謡と芸能と、そしてそこに通じる、その土地土地の尊厳を守る「非戦」の誓いの祭りのフィナーレでした。
.
この記事は、特に・・・
●自然環境保護、森づくりの活動に尽力されている友人知人の皆様へ。
●地方創生やら地域づくりやらの領域で、地域の未来を真剣に考えている友人知人の皆様へ。
●自然・社会・経済の調和に基づくSDGsを標榜する企業の皆様へ。
●世界自然遺産ツアーが夢だと語ってくれた若い友人へ。
●沖縄戦に関心を持ち学び続ける年長の友人知人へ。
●表現の源に「自然」を据えるというアーティスト各氏へ。そして、
●私といろいろご一緒していただいている寛容な友人知人の皆様へ。
.
地方都市JR駅界隈の
没個性化
あ、おばあちゃん。もうその、うちのスタンプカードは使えないのよ。この前まで張り紙してたでしょ。ほらこれ、JREの、緑のカードに切り替わっちゃったから。
.
2018年ごろだったと思う。関東某地方都市の駅ビルのお茶屋さんで聞こえてきた店員とお客さんの会話。今、ちょいと調べてみるに、JR東日本が駅ビルでも使える共通のJREポイントカードを発行したのが、2018年の7月。冒頭に紹介した会話は、ずっと気になっている。なぜか?どこの駅ビルでも使えるポイントカードの普及とともに、そこここの駅ビルも没個性化が急速に進み始めたような気がしているから。出張であちこち出かける私の「気がしている」だけで、根拠もデータもない。https://www.jrepoint.jp/point/first/
言葉をとりもどせ。
復興って、なんだろうね。
どういう状態を言うのだろうか。
絆ってなんだろうね。
どういう関係性を言うのだろうか。
.
先付けされる言葉は、信じるな、使うな。
後付される言い訳には、耳を貸すな。
.
実体があれば、
地の底から、足下から、言葉は湧いてくる。
.
帰り道の農道で車を止めて仰ぐ月。
20200311
「憲法は実行するものです」
中村哲さんの訃報に_2
中村哲さんの訃報に、多くの人が、(彼の地の人たちも、こちらの人たちも)涙にくれる日々が続いている。ある人は、SNS で「中村さんのことは忘れません」と投稿し、ある人は、国内外のさまざまな情報をシェアし続け、悲しいね!と涙を流す顔のマークがいくつも押されていく。ある人は、政府筋が、中村さんの死に際して対応が冷たいと、SNS で憤る。
日本でのらりくらり過ごす私が「忘れない」とは、どういうことだろうか。
凡庸な私が「志を受け継ぐ」とは、どういうことだろうか。
書籍も読み、ドキュメンタリーも拝聴し、大学の講義では、授業の1回分で、ペシャワール会の活動を紹介してきた。しかし私は多分、1年もすれば、いまの喪失感も何かで埋め合わせていくし、ペシャワール会に寄付をしようと思ったことも忘れていく。
しかし私は・・・。
.
これは東アジアのプライドの問題です
学ぼうと思う時、ドキュメンタリー映画を自宅で見る時、一時停止ボタンを繰り返し押しながら、ノートをとりながら、映像を見る。やたら、時間がかかる。しかし、映像から、歴史から、識者から学ぼうと思う時、そうしている。
2017年9月21日 日本時間未明、つまり国際平和デーのその日に、私たちの国の(一応)代表が、国連で演説をした。「北朝鮮に必要なのは対話ではなく圧力だ」と時間のおよそ8割を費やして、平和国家という立ち位置を(かろうじて、まだ私たちはそこに軸足をおいていたのに)完全に、捨てた。その記念すべき、アンピースフルデイに、ノートの1ページから、いくつかの言葉を書き写す。
▼続きを読む