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地方都市JR駅界隈の
没個性化

あ、おばあちゃん。もうその、うちのスタンプカードは使えないのよ。この前まで張り紙してたでしょ。ほらこれ、JREの、緑のカードに切り替わっちゃったから。
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2018年ごろだったと思う。関東某地方都市の駅ビルのお茶屋さんで聞こえてきた店員とお客さんの会話。今、ちょいと調べてみるに、JR東日本が駅ビルでも使える共通のJREポイントカードを発行したのが、2018年の7月。冒頭に紹介した会話は、ずっと気になっている。なぜか?どこの駅ビルでも使えるポイントカードの普及とともに、そこここの駅ビルも没個性化が急速に進み始めたような気がしているから。出張であちこち出かける私の「気がしている」だけで、根拠もデータもない。https://www.jrepoint.jp/point/first/

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今日はJR宇都宮駅を利用して都内(高田馬場)へ。
帰りに、最近オープンした宇都宮テラスものぞいてきた。

元宇都宮市民で新幹線通勤(都内・九段下へ)で東口をよく利用していた者の感想としては、あーあ、あの東口側空間の「ぬけ感」が、宇都宮に帰ってきた!という感じで好きだったのになーということくらいしかコメントは無いです。.2020年2月の駅ビル1階『栃木のセレクトショップ 縁〜ENISHI〜』が閉店してから、本当にあの界隈に魅力を感じなくなってしまった。
http://www.enishi-style.com
縁は、よかった。県内の24市町の、全てとは言わないが、各地で頑張っている個人商店や事業者さんの「各地の個性を感じる加工品」がさまざまに集められ、宇都宮駅から出張に行く際に、手土産を選ぶのも楽しかったし、相手の方に合わせて小さなものを組み合わせたり。渡した相手との「栃木話」も弾んだ。真岡・まんまる農園のうどんもあった。矢板のリンゴチップスもあった。宇都宮リスブルの焼き菓子もあった。県内いくつかの作業所さんのクッキーもあった。アンリロのなにかもあったなあ、たしか。足利ココファームのレーズン菓子もあった。名前も忘れたが歴史ありそうなパン屋の蒸しパンもあったし、どこかのおばあちゃんの店のものなのか、おこわのおにぎりもあって、高校生が買ってたな。
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ポイントカードで収集する情報データからのマーケティングからの開発からの没個性化ということなのか。それともまた違う作用が働いているのか。今後も、見続けるテーマのひとつ。..ちなみに、5年ぶりくらいに行った高田馬場駅界隈は、相変わらずの高田馬場っぷりで、取材も充実&濃厚な学びとなった。アウトプットは初冬の頃に。