うん10年めの卒業論文
現代社会の聖俗遊
-RIDER AND INSIDER—
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卒業の春に:若い人たちへのメッセージ
うん10年前の簑田の卒論(一部)を公開します
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ご卒業おめでとうございます。今年度は、小山市の委託業務や栃木県の中山間地魅力発信事業、カマガワ界隈での取り組みなどなど、多くの若い皆さんには、ほんっとにとてもとても良い刺激をいただきました。
ここでは、昨年、うん10年前の自分の卒論を振り返る必要性を感じて、当時は手書きだったものをデータ化したというエピソードをお伝えしたいと思います。
自分でタイピングしようと思いましたが、いやあ、あちらもこちらも「書き直したい」表現や言葉の使い方など多くて多くて、自分でやったら「歴史修正主義」「改竄」になるなあと、お仕事として若い方にお願いしました。
さて、「自分の卒論を振り返る必要性を感じて」というのは、地域づくりの活動や行政からの委託業務などを進める中で、「現代社会への視点」「現状認識」の持ち方というものを鍛え直す必要性があるなあと常々感じ「社会学」と言われる、学生時代に私が専攻した学問分野の学び直しを始めてからです。その流れの「怖いもの見たさw」で、自分の卒論を読み返した、という次第。稚拙だし、論点整理が甘いし、廣瀬くん(夫・研究者)に「査読・笑」してもらったら、一箇所「爆笑」された箇所があったりしましたが(ドンマイ簑田)・・・気づきもありました。
それは同時、青いながらに私が立てた「問い」は、今の私の活動や仕事における「問い」と重なる、ということです。..管理的で搾取的で閉塞的で、ともすれば人間性やコミュニティの破壊をもたらす現代日本の社会構造を、市民は、市民の立ち位置から、何をもって、どう変革していけるのか?..トライ&エラーを繰り返しつつも、結局、こういうことをずっと私は考え続けてきたのだな、と確認することができました。当時の私には、いろいろ伝えてあげたいこともありますが、それはまた別の機会にコラムでも書きます。
さて、若い皆さん学生時代に自ら建てた「問い」〜卒論や研究のテーマ」は、ずっと持ち続け、その時その時の社会状況や自分の状況に応じて、「更新」を続けていってみてください。学問は「積み重ね」て初めて、意味をなしていくものだと思います。私たち上の世代の「至らなさ」で、私たちの社会は、あなたたちの「未来を先食い*」してしまっている状況です。そのことに強く強く申し訳なさを感じるとともに、おばちゃんもまだまだやりますよ、と伝えます。学び続けましょう、ともに。
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*追記「未来を先食い」
田中正造大学 最終講義 友澤悠季先生(長崎大学環境学部)「先食いされた未来を生きるー現代日本の公害地図」(2022/11/27)より。故・宇井純先生から友澤先生が学ばれた言葉と概念です。
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化石のような卒論(これでよく合格にしてくださいました、本当に)の「目次」「序章」「最終章」のみ、ここで掲載しておきます。>トシばかりを重ねてしまった自分への備忘録として。
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