6_ヒジノワホームルーム第6回の記録
「都市生活者の原発、避難者の原発」

《 対談記録の公開 》

ヒジノワホームルーム第6回に
ご参加いただいた皆さま、
関心を寄せていただいていた皆さま、
お待たせしました。
当日の対談の記録を公開いたします。
お時間の許すときに、お読みいただければ嬉しいです。
⇩クリックしてダウンロードを。

対談アーカイブ都市生活者の原発避難者の原発

全8章
⒈ 違和感と批判から始まった
⒉ 共通理解のベースをつくる。
⒊ フクシマという「世界精神」を。
⒋ 正しく怒ることで世界は変わるか。
⒌ 狩猟採取民族の感受性で。
⒍ 原発は「科学」の問題なのか。
⒎ 震災後に問う、わたしたち人間の資本
⒏ WELTGEIST FUKUSHIMA–やわらかなクサノネ

当日の対話を書き起こし、
スピーカーの吉田さん廣瀬さんに、
一部修正や加筆をしていただきました。
また、対談の最後に、地元スピーカーとして
それぞれの活動について語っていただいた
丸山さん中江さんのお話も収録しています。

告知に使用したコンセプトコピー
[都市で、地方で、普通の市民が「福島」を考える日]は、
あの日のことであり、今日のことであり、明日のことであり、
それぞれの中で風化しないで続いていくことを願い、
公開します。

この記録は、吉田邦吉さんが、
『ヴェルトガイスト・フクシマ』でも掲載される予定です。
こちらもお楽しみに。

5_社会人向け講座のお知らせ
「地域編集論nightー地域づくりと伝える力ー」

地域編集論?
「地域を編集するノウハウ」の講座?
いえいえ、ちゃいますよー!!
「地域を編集する」なんて、おこがましい…(と思っています)
「地域づくりを編集的思考で考えていく」論…を探求する講座です。

9月から12月にかけて、月イチのペースで計4回、
社会人の方々を対象に開講する講座の講師を務めます。
「地域編集論night  -地域づくりと伝える力- 」
主催|NPO法人とちぎユースサポーターズネットワーク
共催|宇都宮大学地域連携教育研究センターCOC+推進室

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講師…と言いましても、参加の皆さんと一緒に
・いくつかの問いを立てたり
・わたしから仮説を提案したり、皆さんからも提案をいただいたり
・事例を提供しながら、一緒にと読み解いたり…
というスタイルですので、講師というより進行役というほうが良いかもです。

まだまだ参加者募集中ですので、ここでも少しだけ
⑴講座趣旨と⑵各回概要をご紹介。参加してみよっかな!という方は
主催の「とちぎユースサポーターズネットワーク」のページに
詳細があります。
 →こちら …をごらんの上、ページ内のお申し込み先へ!

⑴講座趣旨
………………………
この講座は、宇都宮大学の基盤教育総合領域(選択科目)の
新しい科目として今年度の前期に企画・開講した講座
「地域編集論ー地域振興と情報発信」がベースになっています。
主催のとちぎユース理事・古河大輔さんから
「社会人向けに開講できませんか?」とご提案を受け、
実施の運びとなりました。
なので「地域編集論」って何なの?という話から。
大学での授業の企画書から抜粋しますね。
******
授業の内容
私たちが生きている「地域社会」は、少子高齢化や東京一極集中が進む状況下でさまざまな課題を抱えています。同時に「その地域ならでは」の資源や可能性も多く有しています。地域の状況をどのように読み解いて、どのような働きかけを興してゆけば、健全な地域の未来が描いていけるのでしょうか。この授業では、「編集的思考」に基づく「地域振興」のあり方を皆さんと一緒に探ってゆきたいと考えます。狭義では、情報を「集めて」「編んで」メディア(書籍やウェブサイトなど)を制作するスキルを「編集」と呼びますが、さまざまな情報が溢れる現代社会においては、情報の編集を適切に行うことが重要であり、地域社会の運営においても適切な「編集活動」が果たす役割は重要度を増しています。この授業の第1部では、地域振興のためのさまざまな施策やプロジェクトの構想・企画・運営において有効に活用されるべき「編集的思考」(編集という技術の知恵と手法)を、グループワークや事例研究を通して、皆さんと一緒に探求してゆきます。第2部では、1部で共有した「編集的思考」に基づく地域振興のあり方や、適切な企画立案の考え方、地域内での情報の共有や外部への発信のあり方を、ゲスト講師の講義や事例研究とディスカッションなどを通して探ってゆきます。第2部の後半では、企画書作成のワークショップを行いながら、授業を通しての気づきや学びをもとに、地域振興策の企画書を作成し、最後の回ではプレゼンと講評の会を設けます。
******
なんとなくお分かりいただけたでしょうか。
冒頭で「ちゃうよー」とお伝えしたように
「地域を編集する」ではなく、
「編集的思考で、地域づくりを考えていってみない?」
というスタンスで「地域編集論」と名付けています。

さらに、補足しておくと、
今回の社会人向け講座でも主催者のウェブやチラシにも
記してあるように
「メディア編集のノウハウ」を中心に学ぶのではなく、
その知恵と手法をもとに地域づくりを考えてみませんか?
という趣旨です。
大学の授業の企画書でも書いている、
このことを常にテーマにしています。
「地域の状況をどのように読み解いて、
 どのような働きかけを興してゆけば、
    健全な地域の未来が描いていけるのでしょうか」

⑵各回の概要
学生向けの授業は全15回。
今回は4回、しかも、すでに
いろいろな活動をされている社会人の方が対象。
というわけで、主軸は変えず、内容はかなりアレンジして
受講生の皆さんにお話いただく時間もたくさん設けたいと思います。

4回のテーマ&タイトルのみ、ここで紹介しますね

第1回
わたしたちは日々、編集活動を繰り返して生きている。
…編集者の編集と、生活者の編集…

第2回
川に放した稚魚は、成魚となって地域に還流するか?
…地域づくりに役立つ適切な編集的思考を考える…

第3回
課題はどこから生まれ、可能性はどこに在るか?
…編集的思考に基づく地域振興企画の考え方…

第4回
花火が上がらない空の下でも花は咲く
…内発的・持続的な地域づくりのために…

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なんとなく、内容のイメージわきますでしょうか?
わきにくいですね、すみません。
いい意味で、このような講座への期待を
裏切る展開もあると思います。
授業もそうなのですが
「レジュメでの講義」「スライドトーク」
「個人ワーク」「2人ワーク」
「グループワーク」「ディスカッション」を
テーマにあわせて組み合わせて行います。
(なので「たいくつ感」は無いと思います)

というわけで、説明できたような、できてないような…
なんとなくピピ!と来た方のご参加、ご検討をお待ちしております!

4_編集私論⑶ 地域の価値を伝える 
「あわい」の土地で

ええと、
しばらくぶりの投稿になってしまいましたが…(若干、遠い目)
今日は、ウェブ上で新しくリリースされた、企画・取材・執筆を担当した記事についてのご案内。

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…と、ご案内を通して、編集私論の⑶についても語ります。

これまで
⑴「私/個」から「公/共」あるいは「普遍」へと繋ぐための
  「構成」について
⑵ 地方自治体の仕事:デザインを入れる前に考えるべきことについて
…と綴ってきましたが(まだたった2回だったんか!)

今回は
⑶ 反復横跳び…について(謎)です。

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今回、ご案内するのは
茨城県大洗町の宿「里海邸」ウェブサイトの読み物「宿物語」です。
リンク|こちらをクリック

この連載第1回が形になるまで(企画を固めるまで)について、
お話しようと思いますが、え?どこが「反復横とび」かって?
それは最後に(ちゃんとそこに帰着できれば)ね。

宿のオーナー石井さんと初めてお会いしたのは、土祭2015の会期中。
「益子の風土・風景を読み解く」展示会場でした。
土祭やミチカケにも関心を寄せていただいていたということで
その後、笠間のデザイン会社TRUNKさんを通して
里海邸ウェブサイトで
「宿がある大洗の価値を伝えていく連載」の依頼をいただきました。

いま流行りの言葉で言うと
「観光プロモーション」
「地域の資源で、ストーリーを作っちゃおう」的な?

いえいえ、曖昧なまま乱発される横文字言葉には私は乗りませんし
うわっつらだけの「ネタパズル」のような「ストーリー」は
地域になんの福利ももたらさないことを、
これまでに痛切に感じてきています。

なんといっても、オーナーの石井さんの考えや意図は
もっと広く深いところにありました。
デザイン事務所の笹目さんも交えて、
何度かじっくりとお話をかさねながら
丁寧に、その「価値を伝える企画」を詰めていきます。

①地域に向き合い、地域を知る
もちろん、「大洗町史」も読みます。
石井さんの考えの根底にある、レイチェル・カーソンも読み直します。
もちろん現地を歩きます。波の朝も夜も体感します。
打ち合わせとしてではなく、石井さんに聞き取りもします。
基礎取材としてキーパーソンに聞き取りをします
(大洗町生涯学習課文化振興係の方にいろいろと教えていただきました)

②企画を具体化していく
そうして初めて、「企画内容」を詰めていきます。
私がこのような仕事を受けた場合、打ち合わせ内容を踏まえつつ
「企画書」をしっかりと作ります。
パワポで箇条書きで作るようなものではなく、しっかりと文章を書きます。
企画書の項目立ても、その企画に応じたものにします。
企画書は最初に提出したものをベースに意見交換を行い、
修正を加えていきます。
この場合、依頼主のオッケーが出るか出ないか、
出たら、そこで思考停止、ではありません。
悩み続け考え続けるので、なかなか固まらないこともあり、
今回の場合は、数ヶ月かけて(ほんとお待たせしました)
企画書は、5訂版が最終形です。

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ご参考までに、企画書5訂版の構成(項目立て)を以下に記しますね。
 ————————————————————————— 
  1 連載の趣旨(概要)
  2 価値付けのコンセプト
    ⅰ 前提
      ⅱ 基本的な価値
           ⅲ 大洗の特別な価値
  3 ねらいと期待される効果
        4 連載内容(案)
      ⅰ    連載を通してのキーコンセプト
     ⅱ 記事に付加するコラム的な要素 
   ⅲ 全4回の企画概要(仮タイトルとテーマ、取材人選案)
 ————————————————————————— 
 
     私の場合、どんな仕事においても
 1から3までのあたりが、長いです。
 考えを整理していくにも、時間がかかります。
 そうして「本当に地域のためになる(はず)」と思えて来ないと
 自分の中に納得できる「道筋」が見えてこないと
 具体的なアイディアは生み出せません(ある意味、不器用)
 
 さて、なつかしい、学生時代の体力テスト、反復横跳びの話です。

 上の文章の中で、企画書つくりのプロセスで
  ①地域に向き合い、地域を知る
  ②企画を具体化していく

 …と、見出しをつけました。
 
 これはつまり、このような側面もあります(←私の場合)
  ①地域に向き合い、地域を知る(具象を集める)
  ②企画を具体化していく(抽象化へ:概念化する)

 いつのころからか、企画を考えたり、文章を作成するプロセスでの
 私の中の動きについて、こういうことに気がついたんです。
 
     *
 ああ、私は、①具象 と ②概念 の間を
 かなりの頻度で行ったり来たりしながら、自分の考えや文章を練っているんだなあ、
 これは、エンドレスな「反復横とび」やよ〜(なぜか飛騨弁)
     *

    今回ご紹介した記事の中では、
 タイトルや文章などに、いくつかキーコンセプトとも言える
 大洗の価値付けの言葉がでてくるとおもいます。

 その土地で生きる人にあって、じっくりと話を聞く。
 他者の、日々の暮らしの中の、さまざまなエピソードが
 私の中に、その人の言葉で(具象)として入ってきます。
 また、別の人の話を聞きます。
 ある土地を訪れて、多くのものを見ます。
 見たものは情報として私の中に入ってきます。
 感じ、考え続けることで、それは(具象)のいくつかは繋がり、
 「それは、こういうことね」という解釈が生まれ、
 大げさに言うと 
 具象が集まって、概念としての言葉に整理されます。
 例えば、ここで「あわいの領域での生」という言葉が
 私の中に生まれたとします。
 そこで止まり、ではありません。
 この概念化された言葉という、照明(のようなもの)を用いて、
 また、その土地で暮らす人々の具体的なエピソードを照らします。
 すると、概念化された言葉が強固なものになったり、
 また少し違ったものが生まれてきたり。

 こういうプロセスは、企画を固めていくときだけではなく
 長い取材記事を書いていくときも、同じです。

    右に、左に、飛びながら、前に進めていれば、いいのだけれど。
 
 …というわけで、
 この企画記事の完成まで1年以上かかってしまったことの
 長い言い訳を終わります!