いろんな個性を
大切に認め合う社会に

小島 久美子

栃木県鹿沼市在住
カフェ店員

私は家族友人職場や見ず知らずの人に支えられ日々暮らしています。以前の私は人と関わるより一人でいた方が楽で楽しいと感じていました。もっと広い視野をもち人との関わり、行動することを大切にしようと思ったとき、一人では経験できないことワクワクすることがたくさんあると気づくことができました。

暮らしの中にたくさんの個性が集まって、色々な観点から彩りを加えていくと新たな発見ができると思います。あっという間に過ぎてしまう1日でも小さな幸せや喜びを感じることができる。今後、今よりももっと好奇心や探究心、個性を大切にし、認め合うことができる社会が当たり前になれば、毎日の何気ない暮らしにワクワクする事が増えていくんじゃないかと思います。

目の前のことから、
世の中のことへ

濱野 将行

栃木県矢板市
一般社団法人えんがお 代表理事

私は今、高齢者の孤立の予防と解消を掲げ、様々な世代の力を生かしたまちづくりに取り組んでいます。おじいちゃんおばあちゃんや学生と様々なことに楽しく挑戦する毎日です。地域に密着しながらも、大きな視点で「社会」や「国」のあり方、あるいは「政治」を見ています。 私たちの活動は、どれだけ目の前を大切にできるかが鍵です。

そういった 意味では、多くの人の「違和感」や「NO」を無視して進んでしまう今の政治のあり方に、不安や疑問もあります。そして若者が「どうせ反映されない」と、一層声を上げなくなってしまう恐怖があります。一人一人がもっとハードル低く政治を考えられるあり方を、自分も模索していきた いです。

他者を思える社会に

山下三奈

那須塩原市
パン屋

先日息子が自転車で公園に行く途中、知らないおじいさんに声をかけられ携帯の使い方を尋ねられたそうです。家に入って色々試して解決でき、お礼にジュースを頂いてきたとの事でした。それを聞いた時「いい事したね」の前に、知らない人の家に入ったことに「気をつけてよ」という言葉が私の口から出てきたことがずーっと胸に引っかかっています。

最近の世の中、他者への壁がどんどん高くなっているなぁなんて、憂いていたつもりの自分がこの有様。反省です。家族、友達、ご近所さん、目が合った人、すれ違う人、言葉を交わした人、そして遠くの誰か。色んな人を思える自分に、社会に、なるといいなぁ。

「心への手当て」を
大切にする社会に

木村順子 

栃木県宇都宮市
高校非常勤講師、2児の母

私が、約20年間中学校で教師をし、その後、縁あって現在通信制高校で働く中で、今教育に求められているのは「心への手当て」だと感じています。私の父は鍼灸師で、幼少の頃からそして現在も、私を含め家族全員父の治療で癒され、まさに「手当て」の偉大さを実感しています。ツボをとらえ、必ず回復するという安心感があるのです。私が教師として働く中で大切にしている寄り添う姿勢は、父の姿から学んだのかもしれません。

社会は便利になりますが、教育現場はより個性に寄り添う教師の力が必要になっています。AIには代わりはできません。教師は、様々な経験をし、子供たちの声を聞き、声をかけていく。心に寄り添う方法はいろいろあるはずです。私も、一人ひとりの良さや、個性や障がいに応じたツボを外さぬ支援を目指していきたいと思います。

地球を
肌で感じて暮らすこと

中山 創

栃木県鹿沼市
Aana Jaana 代表

鹿沼生まれ。市内で印度料理を生業にしている日本人男性。都市部へ出てのち、Uターンして鹿沼暮らしを始めて4〜5年経つ。それまでの都市での生活様式がまるで変化した。鳥のさえずりで目覚める。土を耕し作物をつくる。生命をいただき、また地へ還す。子らは日々裸足で走り回り地球を肌で感じている。

人と土地、人と人の関係性も今までよりも重層的になった。この数年で、自然の中で暮らすことは生きることと心底実感した。人間が自然の一部として在るということ、この概念が、時が進むにつれて薄まっている気がしてならない。より良い社会へ向かう為には、個々が幅広い意味での原点体験を常日頃から意識できるような仕組みが必要なのではないかと思う。

働く権利と家事をする権利

岡田 真理子

栃木県宇都宮市
幼稚園児と小学生の母、主婦、パート勤務

最近、私が働きに出るようになって、夫がひとりで家事をする日ができ、夫も私に気がねなく自分のペースで家事が出来るようになっているようです。以前は、主婦として家族の生活を全て整えるのが仕事と思っていたので、夫が家事をしているときも、主導権はいつも私が持ったまま。つまり本当の意味で夫婦間での分担が出来ていなかったのです。私が自分のお金で生活したい(働く権利)と思うのと同じくらい、夫にも妻の世話にならず自分の生活を整えたい(家事をする権利)という思いがあるのだという気づきを得ました。

まだまだ家庭で過ごす時間が長くなりそうです。自分の生活を自分で整えるという家事(平たく言えば自分の気分にあったものを作って家族で食べるようなこと)も自分のお金で生活することと同じくらい重要で魅力的なことだと思います。この2つを夫婦がどんどん取り合って家庭の中で平準化していくことが、これからの創造的な家庭生活につながると思います。(写真は詩人のアーサー・ビナードさんと)

子どもが育つ環境をみる

倉本 芙美

栃木県市貝町 
有機農家

小学校の「道徳」が教科化されたのはみなさんご存知でしょうか。子どもがどの様な環境で育っているのかと言うことに意識を向けることは私にとって自然なことであり、ぱらぱらと教科書を見渡しました。小一の教科書には、廊下を掃除する子や仲良く友達と遊ぶ子は◯、先生の言うことを聞かない子、友達に意地悪をしてしまう子は×、という答えになる問題が掲載されていました。結果だけを見つめ、評価していく・・・。果たしてそれでいいのかと疑問を持ちました。

意地悪した子は、朝とっても嫌なことがあったかもしれないし、先生の言うことを聞かなかった子は寝不足だったのかもしれません。そこに至るまでの背景をイメージする事も大切だと思いますし、答えが用意され、一つの価値観にはめていくというのはいかがなものかと感じました。この教科書が良いか悪いかではなく、なぜこの様な内容になったのか、どの様な意図で何を伝えたいのか、そんな事を政治や学校に任せきりにするだけでなく、私たちも考え続ける事が必要だなと感じています。

一人ひとりの行動が
未来をつくる

松下 曜子

益子町
陶芸家、「九条の会ましこ」事務局
ときどき家庭菜園主

里山暮しと手作りの焼物に魅せられ益子に住み始め、半世紀近くになります。修行・独立し築窯、結婚・子育てを経て子供達も独立し、自身の時間もできた頃に観た映画「ベアテの贈り物」をきっかけに、日本国憲法に改めて興味を持ちました。映画はこう結ばれています「この憲法は人類の叡智である」と。

その後上映会のメンバ-の会に加わり、月1度の憲法勉強会やサイレントスタンディング。社会の様々な変化・問題を扱う映画の上映会・講演会の開催などの活動に繋がっています。「学ぶこと、場つくり、発信すること」ひとりひとりの行動が明るく健やかな未来を創っていくと信じ、願う今日この頃です。

自分の力で「生きる糧」を
つくるということ

石原 潤樹

栃木県鹿沼市
芽吹音農園 代表

鹿沼市で小さい農業をしながら週末はおでん屋で働いています。豊かな生き方、暮らしってなんだろう?と思い、有機農業を学んでから色々な人に出会い学び助けられ生きてきました。農業をして暮らし始めてからは、毎日食卓の上に自分達の手で育てた野菜達が並びます。この自然の恵みを家族で食べる時間は、何にも代えがたい安心感と幸せを与えてくれます。

そんな日々を過ごしていると、全員が食べ物を自給できたら社会も良くなっていくのではないかと思うようになりました。自分や家族が食べる食材は可能な範囲で自給すること。経済社会を生きるために仕事を持ちつつ、買うことも前提の上で1つ2つからでも時間と体力の許す範囲で自分の力で食べ物を生み出す。1人1人がプランターでも庭先でも小さな菜園を持って農に携わる社会になったらいいなと思います。

それは、
私の、私たちのお金です

簑田 理香

栃木県益子町
個人事業主:企画者・編集者

オカネヲトウニュウシテクダサイ、オカネヲトウニュウ・・・
たまに行くスーパーのレジに自動精算機が導入されていて、小銭出すのに手間取る私は、耳障り良いとは言えない合成音声に急かされイラっとする。お札も小銭もただ機械的に穴から吸い込んで行く自動精算機め、おい!ちゃんとスーパーで働く人の幸せに貢献しているのか!
ゼイキンヲオサメテクダサイ。ゼイキンヲオサメテオサメテ・・・
帰宅するとポストに税金徴収用紙が届いていた。

国や県や町から、合成音の声が聞こえてくる。この春8年ぶりに給与生活から個人事業主に戻り、コロナ禍もあり失業状態となった私へも、もちろん容赦無く。給与天引き時代は税金の使われ方に関心が薄かった自分を恥じる。税を納める者の義務として血税の行方は注視するし、おかしいことには声を上げるのだ。お友達優遇や政治献金めあての利権差配しか頭にない政治家め、おい!国を壊し人の暮らしも心も壊す数多の愚策に税金使うな!

 

農政の窮状から
自らの主権を渇望する

黒川 泰延

小山市
黒川いちご園 代表

「君たちが対峙する脅威とは、外国資本の傀儡と化した自国政府であり、生存権すら無効とする壮絶な搾取であり…」 若者向けのある本の前書きの一節だが、自分の心にストンと落ちた。いちご農家の自分にとって、TPPやFTAに関連した種子法廃止や種苗法改正案さらには栃木県種子条例など、民意に反して生存権や農家の権利が踏みにじられ続けていることが疑問だった。

孤独になりがちな農作業の合間、スマホを片手にしたSNSへの投稿は触れ合いのためから、いつしか政府への抵抗のためのものへ。これまで「主権在民」や「主権国家」など政治の常識とされてきた事柄が、いま冒頭の一節と共に大きく音を立てて崩れているように思えてならない。

いま できること
小さな ひとしずく

井田 紫衣

栃木県矢板市
子供の未来を考える会ハチドリ代表

子どもたちの未来を考え、できることを見つけて活動しています。なかでも力を入れて地 域で取り組んできた甲状腺エコー検査が、コロナ禍にあって今年は中止になりました。原 発事故による放射能汚染の健康影響はまだまだ分からないことが多く、長年にわたって検 査する必要があると思うので、とても残念です。いま感じるのは、国の感染症対策が小児甲状腺がんへの対応と同じだということ。

「見えな いもの」をごまかしていては、子どもたちの良い未来なんて作れるはずがない。政治には、 誠実さを求めます。3.11 以降、私たちは専門家や政治家だけに任せていてはいけないんだと 気付きました。私のできることの「ひとしずく」は小さい。繋がってたくさん集めて政治 へ届けたくて、今日もパタパタひとしずくを運び続けます。(お世話になっているデザイン事務所で。右が井田さん)

どんな時でも、人として
大切なことを忘れない

君島理恵

那須塩原市
塩原温泉彩つむぎ 女将

私達は、小さな頃から、親に、学校の先生に、色々大切なことを教えてもらって生きてきました。人の話を聞くこと。人をだまさないこと。相手の立場を考えること。人には優しくすること。誰にでも公平に接すること。等々。どれも、人として生きて行くのに、当たり前のことだと思います。ですが、どうでしょう? 国民を代表して国の政治に携わっている政治家の方達、ちゃんとできているでしょうか。

国の政治の質、政治家の質がどんどん低下していることを、国民の一人として、大変憂えています。どんな立場でも、どんな時でも、まず人として大切なことを忘れないでいてほしい。心の底から願っています。自分の大切な一票を安心して託せる、そんな方に政治家になってほしいと思います。

暮らしの中の選択を
意思的に

福田 茜

栃木県鹿沼市
一本杉農園 蒔時代表

畑に囲まれてカフェを営みながら、子育てを楽しんでいます。生きることは選択の連続。今日は誰がどう考えて作った服を着る?誰が育てたどんな野菜を食べる? それを料理する時に手に取る道具は? もっと言えば、朝起きて、一番に自分の目に映る景色はどんなものがいい? それらは全部、自分で決められること。

私は、できる範囲で暮らしの中に美しいと思えないものや行動をなくしていきたい。感じること一つひとつを自分の選択の結果だと自覚したら、それまで無意識のうちに選んだことになってしまっていた物事に違和感や疑問を抱くことも。社会への興味の入り口は、自分にとっての心地良い暮らしを深く掘ることで見つかるように思います。

暮らしの公差

鈴木隆史

栃木県壬生町
会社員

私の携わる仕事、工業の仕事では、
錆、傷、ホコリは永遠のテーマ、問題です。
製品として世の中に出るときに大切なことは、その問題を取り除くためにクリーンルームで仕事を行い、特殊な光や音波、ものから跳ね返る音を視覚化して波長等で丁寧に探し、そうしたうえで出荷されます。  

こんな時にふと自らの暮らしや政治のこと、
一人から始まる社会について考えます。  
完全にクリーンな部屋はないし、完全な製品もない。 ただ、製品として許される範囲があります。 そして、結局、製品としての最後の判断は、”人間の目”なのです。

健やかな社会をめざして

小鮒ちふみ

栃木県那珂川町
こぶな農園台所担当・国際中医薬膳師

私たちは、3.11を機に農家になろうと決めました。田畑や家に放射能が降る地元の風景を眼にし、使い手によって光にも影にもなることを知りました。新型ウィルスの登場で私たちの社会が経済を主軸として回ってきた事実に直面し、これからどう働き暮らして行くか改めて考えていますが、経済優先で考えると人の命や自然が捻れてしまう感覚が残ります。

私がライフワークとして学び実践してきた東洋的養生では自然と人は互い影響し合い共に生きる「一つのいのち」だと捉え、人が健やかに生きるためには自然との調和が大切だと伝えています。その視点から見つめると自然と共に生きることが健やかな心身を育み、自然を主軸にした新たな社会へ繋がるのではないか?  すべての命が健やかに生きる社会を目指して。震災から九年を経て念願の農家になることができた里山農家より。(撮影:柴美幸)

子育てと仕事が
両立できる社会がいい

倉澤範子

宮城県仙台市
仙台市認可保育園(社会福祉法人)勤務
管理栄養士 

ボランティアで、せんだいこども食堂キッチンチームで活動しています。こんなにも情報はあふれているのに、正しい情報を掴み取ることが難しくなっていることを感じます。仕事でもボランティアでも、食を通して、子どもとの生活の楽しさを伝えていきたいと思っています。

小さな子がいるだけで大変なのに、働きながらの子育てはさらに忙しそうです。もう少し余裕が持って、子育てと仕事の両立ができる社会がいいなと思います。正社員か、パートタイムかの選択だけではなく、もっと多様な働き方が認められ、広がることを望みます。

草の根民主主義

小野寺さちえ

栃木県市貝町
爽菜農園、さとやま百姓学舎・代表

自然豊かな市貝町で百姓しています。農と子育てと暮らしと町づくり、研修生受け入れ、海外農業技術支援などなど、自分の身近なところから心と身体が豊かになる輪が広がったらいいなと思っています。農業と暮らしが切り離せないように、暮らしと政治も切り離せませんが、政治が変われば暮らしが変わるのではないと思っています。世の中をガラッと変えてくれるような救世主を夢見ていてもいつまでも変化は訪れない。

近所のおじさんと会話し、自治会の皆さんと対話し、町の話し合いに参加し、議員さんと友達になり、町長と一緒に畑で汗を流す。こちらの意見を押し通さず、相手の話も聞きお互いに色々な考えがあることを分かり合った上で、一緒により良い方向を模索していく、その連鎖が遠くのおじさん(政治家とか)も変えていくのかなと。足元から作り上げる「自治」。それが暮らしとつながる政治だと思っています。(撮影:柴美幸)

暮らしアプローチと
課題アプローチ

森 良

東京都豊島区
NPO法人エコ・コミュニケーションセンター代表

コロナ禍の教訓の一つは「人や物を大きく動かさなくても近いところで融通しあえば生きていける」ってこと。それと「仕事より生活を重視する」人が増えたこと。暮らしアプローチの人が増えれば地域や暮らしが変わる。  
コロナで死ぬ人は貧困層が多い。圧倒的な貧富の差をなくさなければ感染症は終息しない。

だから課題アプローチも必要だ。「誰一人取り残さない」と。  
生活者のわたしのなかで暮らしアプローチと課題アプローチは一つのものとして身体化される。なぜなら人間の身体は600万もの菌や微生物との共生体だから。つながりで生きるのが人間だから。
考え、対話し、共に動く。共に生きる社会、世界に向けて。

野菜をとおして
みえるかな

飯塚仁美

栃木県宇都宮市
おすそわけ八百屋

撮影:柴美幸
子育てを自然豊かな里山でと宇都宮と里山を往来する暮らしの中で、小さいながらも大地と命を守る農業を営まれる方にたくさん出会いました。生産者さんの手だけでは、丁寧に作られた野菜の行き場に限界があることを知り、この往来を利用して、生産者さんに代って、野菜のおすそわけをしています。 

スーパーに行けば、どんな野菜も季節を問わず買える時代です。命の源である野菜が、どんな風土で、どんな人が作り、どんな種を選んでできたのかわからぬまま口に入ってしまうのは、なんだかそれぞれの命に申し訳ないですよね。自分の家族だけでなく、共に同じ時代を生きる多くの人に、もう一歩、自分の命を作る食の背景に歩み寄ってもらえたら、そこからみえる問題が自分ごとになるかしらと思いながら、せっせと野菜のおすそわけを楽しんでいます。

公教育で
地に足がついた学びを

君島佳弘

栃木県茂木町
農家民宿・パン屋 経営

里山環境の豊かな栃木県茂木町。そこに集う移住者の心地よい雰囲気に惹かれて2018年に移住し、現在は家族で農家民宿とパン屋を経営しています。暮らしもお店もまだまだ模索段階ですが、季節の移り変わりを感じられる環境と地域の方たちの優しさに支えられ、少しずつ歩みを進めています。

私が政治に求めるものは、公立学校の教育に「食」と「農」を取り入れてほしいということです。先の震災やコロナウィルスの社会への影響を経験し、私たちは、人が安心して暮らせる社会には「食」と「農」、また、それらを支える「土」や「地域コニュニティ」が欠かせないと学びつつあります。未来の大人達の安心のために、地に足のついた教育改革を望みます。

 

人間の魂や意識はどこに?

飯沼靖博

栃木県那須塩原市
那須野が原生きものネットワーク代表
絵描き

人間社会で挫折し引きこもりの自分を救ってくれたのが自然との繋がりだった。環境保全から始め、家業に農業部門を作り、菌と生物の力をかりて野菜を作り、その営みと可能性を絵に描いている。畑の土に触れる中で、「魂や意識はどこに?」と考えるようになった。我々の体内でも生成される幸せホルモンは、元々は微生物が自身の情報伝達に使うモノだそうだ。だとすれば感情は微生物よって作られ、その集合体が魂や意識なのではないだろうか?

彼らと共生している植物にも我々と似た感情があり、ある群落での土の繋がりから現れる風景は、一つの生命体の魂や意識と考えることが出来る。我々の社会に流れる空気や政治もそんな風景に似ている。環境変化の中で、その風景をどう捉え、我々一人一人が個の微生物としてどんなホルモンを生成して行けば良いだろうか? 不安物質に振り回されず、幸せ物質を振り撒きたいものだ。

「農業」について
 国民的議論を

木下裕文

兵庫県三田市
造園業

兵庫県で造園業を営む、木下裕文です。庭を設計し、施工するにあたっては「落ち葉や勝手に生えてくる草などがお庭の風景に溶け込む、そこで物が循環していき、地域の小さな生き物が立ち寄ってくれる場所になること」を願っています。私が社会に願うことは、「農業」についての国民的な議論です。例えば、農地をどう継承していくか。

高齢化した農家さんには後継者がなく、しかしながら新規就農するにもハードルが高い。このままでは多国籍企業などによる大規模農業化、農薬など化学物質の曝露による生態系の破壊、子供の発達障害等が心配です。国や地方には小規模農業、環境配慮型農業の支援、市民には共に農業のあり方を語り合うことを願います。
(写真:落ち葉で堆肥づくり講座の講師を務めた時のもの)

多様な個性を
受け入れ、育む社会に。

粟谷しのぶ

栃木県矢板市
三児の母、弁護士

三児を育てるシングルマザーです。2020年3月末に栃木県に転居してきました。11歳の長男は発達障害があり、2年近く不登校を続けています。歴史が大好きで正義感があり、でも繊細で敏感な彼は、都会の生活に馴染むことができませんでした。自然に囲まれながら、ようやく彼に明るい笑顔が戻ってきてくれたことを嬉しく思います。

それでも、彼の将来への不安は尽きません。勉強は大丈夫なのか、仕事ができるようになるのか、私がいなくなったときに一人で生きていけるのか…。彼に居場所をください。彼の個性を受けとめてください。多様な個性と価値を包摂し、誰一人として取り残さない社会になっていってほしいと切に願います。

 

主権をもつ
生活者からのメッセージ。
発信プロジェクトを始めます。

みなさま、こんにちは。
私たちは、栃木県内に拠点を持つ、市民有志10名です。
2018年の3月に「こどもの未来にYES!をつくろうネットワーク」を立ち上げて、年に4回、は、「環境と経済」や「食と農」「ジェンダー」「憲法」「市民活動のツールとしてのSDGs」などのテーマで、「暮らし×社会×地域性」を常に横断しながら学び合う集まりを開いてきました。3年目にあたる今年は、これまでの学び合いをもとに、参加者の声を募り、ワークショップ形式の編集会議を開きながら「どんな未来ならYES!と言えるか?未来ビジョンブックをつくろう」という活動を行う予定でした。とはいえ、ブックを作るには費用がかかるし、まだまだ集まる機会も作りにくい。ということで、5月に入り、発起人と有志で相談しまして、さまざまな生活者の声〜暮らしの現場からの視点で、社会や、政治の現場への希望や提案や意思表明〜を発信していくウェブ上のページを立ち上げることにしました。

これまでの勉強会で通底して共有してきたことは、「個々人の暮らしと社会や政治との関わりへの視点を持つことの大切さ」でした。世界的な新型コロナウィルスの感染拡大の状況下で、生活の基盤も危うくなり先の見通しが立たなくなる中で、私たちの「暮らし」や「いのち」は、市町、県、そして国の政治の在り方によって大きな影響を受けることが浮き彫りになり、いち市民の声は、果たして政治を行う人たちや社会のリーダーに届くのか?という無力感にも襲われます。「社会」からは、同調圧力の「矢印」が、場の空気に混じりながら私たちに降りてきます。政治家からは、いつのまにか決定されている「法案」や「施策」が「彼らの主張」の「矢印」となって、私たちに降ってきます。さて、そろそろ、その「矢印」を主権者の側から「逆向きに」放っていきませんか?という、取組みです。また、(諸外国に比べて)日常生活の中で「政治の話がしにくい」、あるいは「政治に無関心な人」が多いと評される日本の「空気」を少しずつ変えていきたい、という取組みです。

民意というものの伝えかたは、選挙での投票、デモや集会、署名、請願、SNS での発信など、さまざまな手法がありますが、この活動は、ひとりひとりの暮らしの現場のリアルを「何千人の中の1」と分子の1に圧縮してしまうのではなく、ひとの暮らしの表情や息遣いをそのままに、ぞれぞれの言葉で積み重ねていくことで「見えてくるもの」を大切にしたいと思います。これから、数日にひとりずつ登場して声を重ねていきます。メッセージ掲載を希望される方は、どうぞお気軽に、フッターに記載の問い合わせ先アドレスまでご連絡ください。

なお、この取組みは、右や左や立場や主義主張を超えた、生活者発信のフラットな取組みであり、特定の政党や政治家、候補者などを支持・支援するものでもありません。

2020年6月吉日
市民メッセージ編集委員会

粟谷しのぶ、倉本芙美、小山博子、廣瀬俊介、福田大樹、松永玲美、簑田理香、阿部和子、杉本聡子、三厨由美