メインビジュアル画像

土祭・私的アーカイブ⑤
連綿と続く時間を編む
写真集『土祭2009−2015』


「土祭のバイブル本をつくりましょう」

益子の風土に根ざした新しい祭り、土祭の総合プロデューサー(2009年から2012年)を務めた馬場浩史さんが構想していた「土祭本」。
予算がつき、実現の運びになったのは、馬場さんの他界後2年と少しが経ってから。発売元として里文出版さんのご尽力もあり、2016年3月に発行することができた。 それから2年、2018年の今年に道の駅ましこで土祭アーカイブ展を企画するにあたり、あらためて紹介しておきます。
土祭について、ブログ内の記事は → こちら

▼続きを読む
メインビジュアル画像

土祭・私的アーカイブ④
2015公式ガイドブック 
『土祭という旅へ』

芸術祭や、アートフェスティバルのガイドブックは、大規模なものであれば、『美術手帖』などとのタイアップで作られていたり、外部の代理店や制作会社が請け負っていたりする。
小さな町の小規模な企画の土祭では、予算はないけれど、風土調査で把握できてきた、この町の宝が、見えるものも見えないものも、無数にある。さあ、3回目の土祭の公式ガイドブックをどう作るか? 

▼続きを読む
メインビジュアル画像

土祭・私的アーカイブ③
地域で共有を
『土祭読本 私たちの風と土』

行政の考えや事業を、どのように住民の皆さまへ伝えていくか?
どの地域でも、どんな取り組みでも、真摯に地域に向き合おうとすればするほど、付いて回る課題だと思います。ましてや「一部の町民のためのイベント「税金の無駄遣い」「よくわからない」と、初回からご指摘も多かった土祭ではなおさらです。
.

▼続きを読む
メインビジュアル画像

土祭|2015企画構想の礎、
風土・風景を読み解くプロジェクト

ここでは、2015年の第3回土祭について、その「企画構想」のプロセスを記録して残しておきたいと思います。
.
町から委託されて、土祭のコンセプトをつくり、総合プロデューサーを務めた馬場浩史さんは「窯業、農業だけでなく、すべての命の源の土」を、土祭という新しい祭の根幹に考えました。馬場さんが捉えている益子の「風土観」をもとに、2009年・第1回のプログラムが企画され、町の人も町外から来る人も一緒に、益子の風土をわかちあいましょう、というメッセージがこめられた祭でした。

▼続きを読む
メインビジュアル画像

土祭・私的アーカイブ①
土祭2012
+ヒカリエ8/HIJISAI_2013

道の駅ましこで開催がスタートした「風景と、未来の物語」、「ミチカケアーカイブ展」に続いて、土祭2018の開催に合わせて、9月から「土祭アーカイブ展」が始まります。その企画に合わせて、簑田が、「益子町在職時代に、土祭をどう捉えて、どう考え、どう作ってきたのか」を数回に分けて記録していきます。

▼続きを読む
メインビジュアル画像

ミチカケ|文化誌が
街の意識を変える展

1つ前の記事で「地方誌ブームのような状況が続き、雑誌で特集が組まれたり、ムックが編集されたり。ミチカケもお声かけいただくことが多く・・・」と書いた。ここでは、少し遡って、渋谷ヒカリエで開催された地方誌の展示とフォーラムについて記録しておきます。
.
地方誌ブームの流れの中で、行政が出版するものは(「ミチカケ」もそうだが)助成金を制作費用に当てている関係で、値段をつけての販売ができず無料で配布するものが多く、「フリーペーパー」「フリーマガジン」として一括りにされて呼称されることも多いのだが、どうもそこに違和感があった。または「プロモーション誌」とか「タウン誌」とか。

▼続きを読む
メインビジュアル画像

ミチカケ-
台湾版 THE BIG ISSUE
ほか掲載

ミチカケを創刊した2013年以降、地方誌ブームのような状況が続き、雑誌で特集が組まれたり、ムックが編集されたり。ミチカケもお声かけいただくことが多く、とはいえ、そのほとんどが、簡単な依頼文が代表メールに届き、こちらから写真データを提供して差し上げて(「データ送っていただけますか? 掲載料はかかりません」とさくっと当然のように要請されます)、出来上がってみれば、あれ?なんだか違和感!という言葉でキャプションがついていたりします。
そんな中から、2誌だけ記録に残します。

▼続きを読む
メインビジュアル画像

ミチカケ
企画書は枝葉のための、根。

今回は、ミチカケの創刊企画書について。
「企画書」は、とても大切です。
新しい概念や活動には、新しい言葉が必要です。
ただし、地に足がついた、言葉、です。

▼続きを読む

メインビジュアル画像

ミチカケ 
たとえば30年先のために

2012年の12月に企画書を提出し、2013年9 月に第1号を発行した、益子の人と暮らしを伝える「ミチカケ」は、今月20日に第7号が出来上がります。この夏は、ミチカケについて立て続けに2つの取材を受けて、あらためて創刊企画書を見返したりしていました。前回に続いて、今回はミチカケの輪郭が見え始めたいきさつについてまとめておこうと思います。

▼続きを読む

メインビジュアル画像

ミチカケ
益子の人と暮らしを伝える、
はじまりのオレンジ

益子町観光商工課在籍時の2013年秋に創刊した『ミチカケ』の企画の背景や編集の考え方、行間のことをお話ししていきます。今回は、最初のはじまりのことをほんのすこし。
ミチカケ的なものの必要性を感じ始めたのは、2009年の「第1回土祭」で広報宣伝のお手伝いをさせていただいた頃です。写真にあるオレンジの表紙のノートは、この2年ほどの土祭やミチカケ進行時の打ち合わせや取材、聞き取りなどで使っていたもの。
▼続きを読む