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土祭・私的アーカイブ①
土祭2012
+ヒカリエ8/HIJISAI_2013

益子町職員時代の「土祭」の仕事2012/2013

道の駅ましこで開催がスタートした「風景と、未来の物語」、「ミチカケアーカイブ展」に続いて、土祭2018の開催に合わせて、9月から「土祭アーカイブ展」が始まります。その企画に合わせて、簑田が、「益子町在職時代に、土祭をどう捉えて、どう考え、どう作ってきたのか」を数回に分けて記録していきます。

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1|土祭との関わりと在籍4年間の取り組み
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益子町の再生計画に基づき、文化事業による地域振興策として、2009年に第1回が開催された、風土に根ざした新しい祭り「Earth art festa in Mashiko 土祭/ヒジ祭」。
2009年に、私がその祭をことを知ったのは、都内の編集プロダクション「アイシオール」の友人からの電話でした。
「あなたが住む益子で、新しいことが始まるから、少し手伝ってくれない?」と、町から総合プロデューサーを委託されていた馬場浩史さん(故人・スターネット主宰)を紹介されて、馬場さんの助言のもと、役場の短期間アルバイトという立ち位置で、プレスリリースを制作したり、ボランティアで各準備に関わったりしていたのです。
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そして、2012年2月、馬場さんと町長から「役場の事務局に入り、2回目以降の土祭の企画運営を・・・」というお話をいただき、臨時職員として観光商工課の土祭事務局の職員となり、それから4年間の益子町役場時代は、主に以下のような事業に携わったり、新規で興したりという、怒涛のような日々でした。
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○2012年 9月 「第2回土祭」 企画・広報・メディア制作担当。
○2013年5月 渋谷ヒカリエにてプロモーションとしての「HIJISAI展」企画運営統括。
○2013年 9月 益子の人と暮らしを伝える『ミチカケ』創刊(年2回)
○2014年 10月 「前・土祭」企画・広報・メディア制作担当
○2015年 9月「第3回 土祭」プロジェクトマネージャーとして全体の企画運営統括、広報、メディア制作
○2016年3月 第1回から第3回の土祭アーカイブ写真集『土祭2009-2015』企画・編集

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2|土祭2012
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益子町役場職員としての初年度に、第2回の土祭事務局メンバーとして、総合プロデューサー馬場さんと役場との、また、町民との橋渡し役、または「翻訳者」として、いくつかの企画を任せられつつ、ウェブの立ち上げ、SNS の活用、そしてポスターやガイドブックの制作・・・と、学び多い怒涛の日々。
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土祭2012アーカイブは、→こちらを
また、この時の基本的風土理解としての勉強会も陶芸家の皆さんと企画。
益子の土をめぐる対話。アーカイブは、 →こちらを。

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3|都内での益子プロモーション 「HIJISAI展」
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「HIJISAI展」は、土祭を通しての益子の首都圏へプロモーションとして、益子町観光商工課タウンプロモーション係が実施しました。町として、焼き物だけに頼らないプロモーションを展開したいという考えがあり、また、長年、地方のロングライフデザインを様々な形で取り上げているD&DEPARTMENTのストアとミュージアムが入るヒカリエ8/のスペースにて、年間を通した展示企画の公募を行っており(割と安価で使用できる)、「益子のファンになってくれそうな層が集まる場所」と判断し、ここでのPRの企画を町に提案。
承諾を得て、企画書をヒカリエへ提出したのが、2012年の秋。12月に採用が決まり、それから観光商工課タウンプロモーション係の事業として、町内外の土祭ゆかりのクリエイターたちに参加を仰ぎ、右往左往、試行錯誤しながら、企画制作を進めて行った次第です。
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展示とイベントの内容、出展作家については、土祭Webサイトのこちらを。
http://hijisai.jp/blog/hijisai-archive/2012hijisai/2624/

この展示とイベント「益子の食卓市」へのタイアップ企画を、8/のd47食堂さんへ持ちかけ、益子の農家さんや濱田庄司の頃から濱田家で継がれているブルガリアヨーグルトを、食堂スタッフに繋ぎ、「益子のビルマ汁定食」もメニューに加わることに。(その後、夏の定番として続いています)
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ここでは、Takuu tuoreの須田将仁さんと制作したポスターやフライヤーのビジュアルを貼っておきます。(裏面は校了前データ)

CUBE3展示|村田昇さんの写真、橋本雅也さんの鹿の骨の彫刻
出展作家さんたちと、悩み続けた展示構成…苦悩の跡。しかし、来場者の方から
「今までのCUBEの展示で一番最高!」とお褒めいただき苦労も吹き飛び。