



土祭|2015企画構想の礎、
風土・風景を読み解くプロジェクト
ここでは、2015年の第3回土祭について、その「企画構想」のプロセスを記録して残しておきたいと思います。
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町から委託されて、土祭のコンセプトをつくり、総合プロデューサーを務めた馬場浩史さんは「窯業、農業だけでなく、すべての命の源の土」を、土祭という新しい祭の根幹に考えました。馬場さんが捉えている益子の「風土観」をもとに、2009年・第1回のプログラムが企画され、町の人も町外から来る人も一緒に、益子の風土をわかちあいましょう、というメッセージがこめられた祭でした。

土祭・私的アーカイブ①
土祭2012
+ヒカリエ8/HIJISAI_2013
道の駅ましこで開催がスタートした「風景と、未来の物語」、「ミチカケアーカイブ展」に続いて、土祭2018の開催に合わせて、9月から「土祭アーカイブ展」が始まります。その企画に合わせて、簑田が、「益子町在職時代に、土祭をどう捉えて、どう考え、どう作ってきたのか」を数回に分けて記録していきます。

ミチカケ|文化誌が
街の意識を変える展
1つ前の記事で「地方誌ブームのような状況が続き、雑誌で特集が組まれたり、ムックが編集されたり。ミチカケもお声かけいただくことが多く・・・」と書いた。ここでは、少し遡って、渋谷ヒカリエで開催された地方誌の展示とフォーラムについて記録しておきます。
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地方誌ブームの流れの中で、行政が出版するものは(「ミチカケ」もそうだが)助成金を制作費用に当てている関係で、値段をつけての販売ができず無料で配布するものが多く、「フリーペーパー」「フリーマガジン」として一括りにされて呼称されることも多いのだが、どうもそこに違和感があった。または「プロモーション誌」とか「タウン誌」とか。

ミチカケ-
台湾版 THE BIG ISSUE
ほか掲載
ミチカケを創刊した2013年以降、地方誌ブームのような状況が続き、雑誌で特集が組まれたり、ムックが編集されたり。ミチカケもお声かけいただくことが多く、とはいえ、そのほとんどが、簡単な依頼文が代表メールに届き、こちらから写真データを提供して差し上げて(「データ送っていただけますか? 掲載料はかかりません」とさくっと当然のように要請されます)、出来上がってみれば、あれ?なんだか違和感!という言葉でキャプションがついていたりします。
そんな中から、2誌だけ記録に残します。


ミチカケ
たとえば30年先のために
2012年の12月に企画書を提出し、2013年9 月に第1号を発行した、益子の人と暮らしを伝える「ミチカケ」は、今月20日に第7号が出来上がります。この夏は、ミチカケについて立て続けに2つの取材を受けて、あらためて創刊企画書を見返したりしていました。前回に続いて、今回はミチカケの輪郭が見え始めたいきさつについてまとめておこうと思います。