毎日毎日、担任の先生から出される宿題。 宿題なんてめんどくさいものは、無いほうがいいにきまってる。 だが、山田りりか(小三)の場合、 宿題は、青春のすべてを賭けるに値するものだった。 ごくごくありふれた、ふつうの宿題が彼女特有の思い込みによって、 毎回、はげしく脱線していく。 それでも、いつも先生のチェックは、クリア。 彼女は一度も宿題を忘れたことがない。 最高の内容を提出する、宿題女王なのだから。
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「また、あのサラダ食べたい!」 次女メグが、突然目を輝かせて言う。 「あのサラダって?」 「クリントンが入ってるやつ!」 「クリントン? そんなの入れたサラダ作ったっけ?」 まあ、ほんとは何を言いたいのか、速攻わかってしまったとはいえ、 すぐ訂正したら、面白くないじゃないかー。
. 「今日から、ママって呼ばない!」
四月から高校生になった(漢字は書けなくても)長女が、 突然、こんな宣言をした。 たかが呼び方、されど呼び方。一応、抵抗を試みてみる。
「別にさあ、外では『おかあさん』とか『母は』とか、 使い分けができてるんだから、今のままでいいじゃん?」
「ママが好きでも、まりなは嫌いなの! ママとまりなの好きは違うの!」 3歳くらいの女の子が、スーパーのお菓子場で 母親に必死に議論をふっかけている。 どうやらどのお菓子を買うかで意見が分かれている様子。 まあ、よくありがちな昼下がりのスーパーでの光景だけど それにしても、まりなちゃんの立派な論戦ぶり。
どうしてママは犬じゃないの? どうして空はおっこちてこないの? どうしてウサギはウサギなの?
コトバを覚え始めたコザルたちの素朴な疑問にどうこたえるか? これがけっこうめんどうくさかったりするわけです。