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暗躍予定
石積み団!の巻

雨ニモマケズ

風ニモマケズ

痛風ニモ腰痛ニモ筋肉痛ニモマケヌ

丈夫ナカラダヲモチ

慾ハナク

決シテ瞋ラズ


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東に崩れた石垣があれば

行って嬉々として積み直し

西に疲れた農夫あれば

行ってその段々畑の石垣を積み直し

南に無残にも コンクリートで固められた川あれば

闇夜に紛れて結集したるのち速やかに

音もなくコンクリートを剥がしまくり、

一夜のうちに石積みを完了し、朝陽とともに散っていく。

北の波止場にゼネコン利権の固まりできれば

同様にして石垣に変える、一夜のうちに。

…「石積み団」ト人ハ呼ブ。

サウイフモノニ

ワタシハナリタイ

…………

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風景は、守らないと、消えていきます。

1枚目の写真は、一昨年前までは、シダやコケやスミレやトカゲと
共存していた石垣が壊され無表情なコンクリート壁に変えられてしまった、
残念な例。

−−「石積み実践の会」ご報告

昨日、自邸敷地内において、環境デザイナーの廣瀬俊介さんに手ほどきを受けながらモルタルを使わない昔ながらの空石積み工法による石垣作りの会「石積み実践の会」を開きました。自然環境と共存する知恵と技術に関心を寄せている友人知人にお声掛けをしてともに学ばせていただいた次第。これを第一歩として、今後は「石積み団」として宮沢賢治の詩のように(←違)各地で暗躍(←違)していければと思います。

−−「2年目のオープンハウス|星居社、手の仕事」ご報告

この「石積み実践の会」は、芳賀郡と笠間市など近隣の方にお知らせして開催した「2年目のオープンハウス」イベントの併催企画として行いました。事後報告で恐縮ですが、ここにその告知案内文をおいておきます。

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益子町大沢の星居社株式会社にお願いして、

とある山の裾に小さな家を建てました。

暮らし始めて2年目となる秋に、

暮らし手である「施主の私」が主宰する

小さな見学会を催します。

星居舎を率いる高田英明さんの

「家を作る」「暮らしを作る」という仕事への姿勢、視線に

私は全面的な信頼をおいていて、

このような機会を施主の側からご提案させていただきました。

また、住み始めて、環境作りに力を借りた

友人の作り手たちの仕事もご紹介したく思います。

……

木と手の仕事|家、テーブル、流し台 星居社株式会社 代表 高田英明さん

木と石の仕事|テラス、カーテンレールほか:彫刻家 古川潤さん

土と緑の仕事|庭:造園家 町田夕子さん

……

家の中に取り入れ、ともに暮らしている、

作り手の方たちの作品もご覧いただけます。

木と鉄の仕事|テーブルと椅子、キッチンツール:横溝創

鉄の仕事|佐々倉文さん、新田麻紀さん、須知大さん

布の仕事|komichiさん、タカダジュンコさん

ほかにも木や陶器、布の、友人の作り手たちのものも家の中のそこここに。

すべて手刻みで家をつくる高田英明さん率いる星居社の仕事を

「暮らしの実感」とともに知っていただければと思います。

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施行中の初夏のある日
高田さんからこの写真が送られてきて
「みのださん、本当に幸せな仕事をさせてもらって、感謝します、ありがとう」と伝えられました。

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感謝が絶えないのはこちらなのに、そいういうふうに自分の生業を通して感じることができる
彼の…感性、いえ、ちがう、もう総合的な人間性みたいなものに、
私も、この家に住み始めることで「生き直す」ことができる、と幸せに感じたものです。

家をつくる、とは、そういうものなのですね。

完成後すぐに施工会社の主催で行われる完成見学会やオープンハウスではなく、暮らし始めて2年もすぎて、施主である私の方から企画して行うオープンハウス。また、単なる昔ながらの手法を懐古主義的になぞる意図ではなく、今とこれからの時代に生きるための知恵と技術を得るための一例としての石積み。どちらも、地域編集室のポリシーとしてあげている考え方に根ざしています。
まっとうに、咲こう。
多少のカラーの違いはあっても、大切なところは共有してくれている仲間たち、そして、ここを頷きながら読んでくれているであろうあなたに、ありがとう。