メインビジュアル画像

連載|ネパリバザーロ
フェアトレード季刊誌
「虹色の星座」(1)
愛知県豊田市 土井ゆきこさん

2018年から活動に参加している、フェアトレード団体のネパリ・バザーロさんのカタログ季刊誌「つなぐ・つながる」にて連載をスタートさせています。
沖縄、東北被災地、ネパールを繋ぎ、公正で持続可能な地域社会の実現に向けて取組をスタートさせている「沖縄カカオプロジェクト」のサポーターさん(カカオフレンズ)を訪ね、そのお考えや地域での活動を紹介していきます。

.
連載に先立ち、ネパリの創始者・土屋春代さんとの対談が、2020年/秋号に掲載され、ウェブサイトでも公開されています。
https://nb.verda.bz/pickup/沖縄カカオプロジェクト%E3%80%80tsuna17-2/

そして、2020年の秋に、愛知県は豊田市の郊外に、ネパリ・バザーロと同じように、日本のフェアトレードを長年にわたり牽引してこられた、土井ゆきこさんを訪ねました。その記事は、2021/春号に掲載され、ウェブでも公開されています。
連載 第1回 愛知県豊田市 民家カフェ「風の庭」内「フェアトレードショップ風‘s(ふ〜ず)野入店」土井ゆきこさんを訪ねて。
https://nb.verda.bz/pickup/沖縄カカオプロジェクト-tsuna19/?fbclid=IwAR3N93Iz4saHPJopWk9XGCYEWca-LWR-kLYf6CM00goE_ftXxtSEWF-0FT4
.
沖縄カカオプロジェクトは
歴史的な背景や復帰後の国策などの影響下で、様々な問題を抱えている(というより、持たされている)沖縄での、人の暮らしの足元からの変革を(一歩ずつ)目指していくための「健全な仕事づくり」の取り組みです。
沖縄さんのカカオと黒糖でチョコレートをつくる。健常者も通常の生活が困難な人も、ともに公正な労働参画で、人の心にも体にも良いものをつくる。
.
ネパリでは、そのプロジェクトを予約購入によって支えてくださる方を「カカオフレンズ」と名付けています。単なる消費者・顧客ではなく、フレンズとして支え合うのです。
.
連載では、それぞれの地域で、さまざまに活動しながら、なおかつ、カカオフレンズになってくださっている方を尋ね、そのお考えや活動の様子を紹介していきます。初回にご登場いただいた土居ゆきこさんは、1600字の文字数を遥かに超える物語を持った方でした。少しでも土井さんの溌剌として前向きな足取りを読み取っていただけたら幸いです。
.
「フェアトレードは生き方を問う」とうたう、風’s(ふーず)のウェブサイト  http://huzu.jp/

さて、最後にもう一度、ネパリ・バザーロと、沖縄カカオプロジェクトの「LISAチョコレート」のことを。
リサと名づけられたチョコレートは、もう30年間も「お買物が未来をつくる」というビジョンを掲げて、ネパール、東北、福島、そして沖縄で、公正な「仕事づくり」と学び合い支え合いの活動を続けるフェアトレードの団体、ネパリバザーロの「カカオプロジェクト」の商品です。.このプロジェクトについては、私がここで説明するより、ネパリのウェブサイトへ。.
沖繩での取り組みの始まり。
https://nb.verda.bz/pickup/沖縄カカオプロジェクト%E3%80%80tsuna06/
名護市の障がいを持つ方たちへの仕事してづくりとしての工程も。https://nb.verda.bz/pickup/沖縄カカオプロジェクト%E3%80%80tsuna11/
難航した黒糖生産者さがし・昔ながらの七ツ釜製法で。https://nb.verda.bz/pickup/沖縄カカオプロジェクト%E3%80%80tsuna12/
カカオ豆の事・インドで継承される自然栽培の理念
https://nb.verda.bz/pickup/沖縄カカオプロジェクト/リサは、記事にもあるように、Low Inputs Sustainable Agriculture(低投入持続可能性農業)の頭文字をとって名付けられました。インドでも受け入れられ大切にして学ばれている、自然農法の提唱者・福岡政行さんの教え。
将来的には、沖繩での仕事づくりとして、沖縄産のカカオでBear to Bar/Farm to Barのチョコレート作りを目指します。立ち上げの今は、ネパリさんが、ネパールとの貿易の際にお世話になってきたご縁もあり、オーガニックのカカオをインドから買い付けています。
https://nb.verda.bz/pickup/沖縄カカオプロジェクト%E3%80%80tsuna14/

パッケージを見ていただくとお分かりになると思いますが、原材料名に書かれているのは、コーヒーやシナモン以外では、基本「インド産のカカオ豆」と「沖縄産の黒糖・粗糖」だけ、です。.値段も、正直なところ、安くはありません。しかし、たとえば、ほぼ奴隷に近い児童労働によるカカオ豆の収穫や選別に始まり、現地でのそのような実態に蓋をして工場での効率と生産性を上げ経費はとにかく安く仕上げるために、乳化剤やらなんちゃらを混ぜ混ぜで大量に作られる商品の「対局」にあります。
ぜひ、イメージしてみてください。
インドの農園から、Lisaを教えてくれた恩師の国、日本へ、 誇りを持って送りだされるカカオのことを。沖縄県名護市にて行なわれる、社会福祉法人でのカカオ豆選別の様子や、地域の障がいをもった方たちの就労支援で農産物加工を展開する女性起業家の元で、丁寧に進むローストの工程を。岩手県陸前高田市に、ネパリさんが震災後の復興支援で開設した手仕事の工房「椿のみち」で、スタッフたちが、試行錯誤を重ねながら、ほぼ手仕事で練りあげていく行程を。寄付チョコの支援先、沖縄・久米島で有志によって運営が続く福島からの保養施設の資金繰の苦労や日々のことを。