土祭|2015企画構想の礎、
風土・風景を読み解くプロジェクト
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土祭2015、プロジェクトマネージャーとしての仕事
ここでは、2015年の第3回土祭について、その「企画構想」のプロセスを記録して残しておきたいと思います。
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町から委託されて、土祭のコンセプトをつくり、総合プロデューサーを務めた馬場浩史さんは「窯業、農業だけでなく、すべての命の源の土」を、土祭という新しい祭の根幹に考えました。馬場さんが捉えている益子の「風土観」をもとに、2009年・第1回のプログラムが企画され、町の人も町外から来る人も一緒に、益子の風土をわかちあいましょう、というメッセージがこめられた祭でした。
2012年は特に、総合プロデューサーの馬場さんのサポート役として多くのことを学ばせてもらいながら企画と運営に携わっておりました。
そして、2013年の夏に、病気療養中であった馬場さんが他界されました。
次の土祭(2015年)をどのような形で行うか、役場でもなかなか案がまとまらず、「有名建築家を新しいプロデユーサーとして呼んでくる」という話も出されました。私からは、「プロデューサーの風土観に頼りながら作ってきた土祭は、なかなか住民に理解されない面もあった。益子の風土が基盤になるべきアートフェスティバルであることに変わりはないのだから、住民も一緒に、益子の風土について学びなおして、そこから学んだことをもとに、三回目の土祭を構想し、企画運営してはどうか?」と提案しました。
大筋で合意が得られ、具体的に企画提案したのが、2014年の春から1年と半年ほどかけて行った「益子の風土・風景を読み解くプロジェクト」です。
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外部のコンサルや著名人の恣意性に振り回される企画構想の在り方ではなく、地域に内在するものを足元から内発的に立ち上げていく道筋。その過程が、いかに大切なことか、そして、それを目指す過程で実に多くのことを地域の方達から受け取りました。ひとりひとりの生活史であり、土地の歴史と生業との関係性なであり・・・。まさに、その積み重ねを未来のために生かして行くことが、持続可能な風土の更新というべきことで、新しい「祭」を作るとしたら、そこにこそ、意義が認められるのだと学びました。
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ここでは、2018年秋の「土祭アーカイブ展(道の駅ましこ)」にて流すスライドの「一部」をご紹介することで、このプロジェクトの意味を伝えることができればと思います。写真については、私が撮影したもの以外は、カメラマンから益子町に納められたものを町の許可を得てスライドに使用させていただいています。
土祭2015の内容は、→こちらを。
また、風土調査の進め方や、益子町内の各地域での調査結果をまとめた基礎資料は、こは、益子町の土祭ウェブサイトにアーカイブされています。
http://hijisai.jp/fudo-fukei/
「土祭アーカイブ展」用スライドより(2018秋 道の駅ましこ)
第1章・中略
ポスターのアートディレクション・デザインは、2015年まで全て、Takuu tuore須田将仁氏による。
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