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講師|地域編集ワークショップ

2019年1月 編集的思考を用いた社会人向けワークショップ開催

1月12日。宇都宮大学峰キャンパスUUプラザ2階にてNPOとちぎユースサポーターズネットワーク企画/主催のワークショップで講師を務めました。タイトルは「地域編集ワークショップ–紙媒体をつくるプロセスを体験する」なのですが、メインタイトルを端折らないで言うと、こうなります。「編集的思考に基づく、地域的な編集のプロセスを紙媒体をつくる設定で体験するワークショップ」

これまでの自分の仕事の積み重ねや、地域で学ばせていただいたことをもとに「編集的思考」を提案し、その応用展開としての地域づくりのプロセスや「内発的情報発信」の考え方や手法を大学の講義や地域でのワークショップなどで「小論」「事例研究:読み解き」「アクティブワーク」を組み合わせて展開中です。
この社会人向けの講座は、昨年の「理論編」(過去記事は、こちら)の姉妹編で、今回は、編集的思考に基づく紙媒体づくりのプロセスを公開しちゃうので、みんなで一緒に、思考と制作の道筋をたどって、発想&思考の整理をやってみよう!・・・というものでございました。

さてその、道筋をたどるためのワークシートが、A3サイズで、5枚!いやほんと、すみません、詰め込みすぎました。とはいえ、みなさん、がっつり取り組んでくださり、最後には、なんとか骨格が作られてきた方も。

当日の内容は、以下の通り
1編集的思考とは?
2step1 紙媒体を読み解く
3step2 私の中にストックされている情報を編集する
4step3 地域的な情報を伝える紙媒体の概要を整理する
5step4 紙面展開・構成を考える
6step5 エディトリアルツリーで「企画・構成」「言葉」を整理する
7受講生の紙媒体プラン、ミニプレゼン大会

また復習用のテキストとして配布したのは「編集的思考:概論」
ここでは、章立てだけ公開しておきます。
[1]編集とは?
1本来の編集の定義
2拡大する編集の概念
3編集概念の展開
[2]仕事や活動…生きることに有用な編集的思考
[3]媒体づくりでの編集的思考の留意点
–不適切な編集から適切な編集を考える–
[4]地域づくりでの編集的思考
–媒体づくりでの編集プロセスから地域編集のプロセスへ–
1編集的思考で企画をつくる6ステップ
2企画立案に必要な編集的思考
[5]編集以前に重要な企画書作成について

最後に
参加された方のアンケートから、少し紹介させてください。「断片的な、載せたい情報をどう編集して形に落としこむか、そのプロセスが学べた」「造花のハデさはなくても、小さくても、確実に実を結ぶ木をつくること」「伝わる文章おちう考え方ではなく、相手の理解を助ける文章という発想、いいなと思いました」「(なぜ)と、(なんのために)は、少し違う」「実践的で頭と手を使うワークショップは楽しくできました」「なんのノウハウも知識もない中で手探りでやった紙面づくりだったが、体系だった方法論を知ることができ、今後の軸ができた気がする」
参加のみなさま、企画の古河大輔さん、ありがとうございました。またお会いしましょう。