A2一杯の珈琲から

IMG_9721

縁というものは、
偶然の出会いによって現れるものではなく、
それまでの、それぞれの、点と点と点が繋がって
一定の方向性も持ち始めたときに
それが星座のように繋がって、
出会いとなって、形になっていくものだ。
これをご縁に今後とも・・・と人は言うけれど、
もちろん、「これから」も大事だけれど、
「これまで」の、つながる必然についても思いをめぐらせたい。
今年(まだ2ヶ月残っているけれど)最大のご縁で
出会った、ネパールのフェアトレード珈琲。

最初に飲んだとき、
口の中から喉から鼻から染みる滋味深さに、
珈琲は農産物だった!と五感で感じた。
当たり前のことなのだけれど
コーヒーは、
たとえばコンビニの棚に並ぶエナジードリンクや
眠気覚ましの合成飲料などとは、明らかに違って、
土と陽と水の恵みで実り、
人の手が摘む、農産物。

「そもそも」のところが、すっ飛ばされがちな時代に
(恣意的に、あるいは怠惰として、あるいは無神経の結果として)
「そもそも」のところを、思い起こして、大切に。
一杯の珈琲から。

***
ヒマラヤワールド フェアトレードコーヒー
「シリンゲ村物語」
販売者
フェアトレード団体(有)ネパリ・バザーロ

活動紹介ページ click
通販ページ click
直営店 click

 

A2これは東アジアのプライドの問題です

学ぼうと思う時、
ドキュメンタリー映画を自宅で見る時、
一時停止ボタンを繰り返し押しながら、
ノートをとりながら、映像を見る。
やたら、時間がかかる。
しかし、映像から、歴史から、識者から
学ぼうと思う時、そうしている。

*
2017年9月21日 日本時間未明、
つまり国際平和デーのその日に、
私たちの国の(一応)代表が、国連で演説をした。

「北朝鮮に必要なのは対話ではなく圧力だ」と

時間のおよそ8割を費やして、
平和国家という立ち位置を
(かろうじて、まだ私たちはそこに軸足をおいていたのに)
完全に、捨てた。

*
その記念すべき、アンピースフルデイに、
ノートの1ページから、いくつかの言葉を書き写す。

………………………………………………
『映画 日本国憲法』
ジャン・ユンカーマン監督作品
 2005年劇場公開 製作国/日本
公式サイト→こちら
………………………………………………

日本はもっとアジアの民衆を理解すべき。
15年戦争で、2000万人が死んだ。
あの小さな村々で、街で、
どんなことが行われたか、
戦争に行った人は知っている。
あの当時の中国の人たちの気持ちが痛いほどわかる。
……日高六郎(社会学者、1917生まれ)

アジア各国が、日本への不信感をかろうじて抑えてこられたのは、
憲法9条のおかげです。
……ハン・ホング(韓国:聖公会大学人権平和センター所長)

日本は、北朝鮮の脅威を理由に、再軍備を主張していますけれど、
あれだけ経済的に困窮する北朝鮮が、日本を攻撃できるとは
誰も思っていません。
日本は、東アジアの平和構築に貢献すべきです。
21世紀の東アジアは考え始めるでしょう。
なぜ自力で平和を築けないのか?
なぜアメリカに平和を委ねなければいけないのか?
これは、東アジアのプライドの問題です。
…… カン・マンギル(韓国:歴史学者)

世界市民が、自国の政府に強いる規範ー国連憲章。
日本は、そこから遠ざかろうとしている。
…… ノーム・チョムスキー(アメリカ:言語学者)

日本は、第2次大戦後、対戦中の侵略を謝罪していない。
ドイツのように謝罪すべきだ、という声もあり、批判を受けている。
私の考えでは、第9条が日本の謝辞であると。
アジア諸国に対して、日本はこう宣言したのです。
30〜40年代の日本の軍事的行為を恐れることはありません。
最終的に自衛のため以外の武力をすべて放棄します、と。
つまり、9条の放棄は、謝罪の否定です。
そうなれば、中国が東アジアで、
日本の謝罪についての問題が再燃します。
戦争犯罪の重さを理解していますか?
…… チャルマーズ・ジョンソン(アメリカ:アジア政治学者)

第9条ということを、積極的に世界の人々に
発信すべきだと思うんですよね。
まず、アジアの人々に、日本の中にも
こういう考えの人がいるんだということを伝えるべきです。
憲法改正問題は、国内の問題にしちゃだめですよ。
国際問題ですから、特にアジアの問題。
それが一番重要なことなんです。
…… 日高六郎

最後に
このドキュメンタリーの中では、
シリア・ダマスカス難民キャンプのパレスチナ人男性が
カメラに向かって、熱をこめて、
こう話していたことも、忘れないでおこう。
*
日本は、戦争で世界で一番苦しんだ国ですよね?
アメリカに原爆を落とされたのですから。
ですから軍隊を派遣して、
親のない子をつくるようなことをしてはいけません。
日本国民はそんなこと、望んでいませんよね。

生きる上で大切なことは、
すべて私たちの憲法に書いてある

5月3日は、憲法記念日。
今日は、みなさんは、どんな1日を過ごされたのでしょう。
来年の今日は、どうでしょう。
10年後の今日は、どうでしょう。
50年後の子どもたちは、どうでしょう。

日々、加速度的に「課題」が増え続ける世の中
(と、私は認識しています)ですが
やはり、加速度的に、草の根的に、大切な人たちとの繋がりが、
この季節の木々の緑の、たしかな生命力で伸びていく葉脈のように
伸び、繋がり、重なりあっていくのを、感じています。
ありがたいことです。
だからこそ、自分自身と私に繋がる大切な人たちの尊厳のために
個々人の、ひとりひとりが人間らしく生きられる社会を守り、
目指し、未来に残すために
大人の責任として動き続ける意志を、自分の中で固めています。

憲法施行70周年の今日、日本の首相は
「憲法を改正し2020年の施行を目指す」と発言しています。

福島も熊本も沖縄も問題山積みのまま、地域を切り捨てながら、
第二次大戦前夜へ逆戻りしながら、
オリンピックイヤーを国威発揚の場として
照準をあわせてきた、ということでしょうか。

いままで自民党の憲法改正草案に無関心だった人も、
そろそろ「冬眠」から目覚められてはいかがでしょうか?
政権与党がすることには基本的に反対しないというスタンスの人も、
そろそろ「学習」されてはいかがでしょうか?

自民党草案のように憲法が改正される、ということは、
私たちが生きていくよりどころとなるこの国の「姿」が、
大きく大きく変えられてしまう、ということ。

IMG_9801

IMG_9802

ぜひ、読んでいただきたい記録があります。
宇都宮市の2tree open houseを拠点としたお母さんたちの集まり
「みらいを想う母の会」が主催した「憲法勉強会」の記録です。
会の代表の倉本芙美さんから
「憲法の勉強会をひらきたいのだけれど」と相談を受けたのが、
1年前の4月。
ちょうど宇都宮大学で働き始めた私は、国際学部の清水奈名子先生に
「おかあさんたちの勉強会の講師を受けていただけないか」と
相談に行き、お繋ぎすることができたのでした。

会に参加できなかった方や、託児当番に入って、
話が聞けなかった方たちのために
記録をとって書き起こしを行いました。
仕事の合間の作業はなかなか進まず、後半を、
プロの書き起こしライターである友人(スズキジュンコさん)の
協力もいただきました。
その後、清水先生にも吟味校正をしていただき、ご了解を得て
公開できることに。

国際関係論(安全保障)がご専門の学者の視点からみた憲法改正問題
参加者の生活者の視点から語られる自民党草案への不安、
そもそも、憲法とは?
「個人」という表記から「個」が消える改正草案と
相模原の障害者施設で起きた凄惨な事件のこと、
ナチスドイツが歴史に刻んだ事実と、自民党が新設を急ぐ
緊急事態条項のこと。

ヒューマニズム溢れる清水先生の語り口で、
とてもわかりやすい内容となっています。
ダウンロードしてお読みいただければ幸いです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
憲法と私たちのくらし
ー平和は、どこから始めるか。
PDF|憲法勉強会記録|みらいを想う母の会

みらいを想う母の会 清水先生の勉強会第2回
2016年9月4日
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今後、この記録は、プリント代実費の値段で
・宇都宮市の2tree open house(倉本芙美さん)
・益子町のつづり商店(松永レミさん)…でもお分けしていく予定です。

最後に、とても貴重な「教科書」を復刻させた本から
とても好きな「まえがき」の文章を転載します。

………

『復刊 あたらしい憲法のはなし』童話屋 2001年
 
まえがき ーーー童話屋編集子

 五十年前、地球は青かった。だが子供達、いまぼくたちが住んでいる地球は、ガガーリンがみた青よりも、心なし、くすんで見えないか。
 ここ百年、資源の浪費と戦争の惨禍で地球はへとへとだ。もうこの辺で止めないと、千年はおろか百年だって地球はもちそうもない。
 ぼくたちにできることは、三つある。一つは、浪費の抑制。地球は宇宙に浮かぶ小さな星だ。太陽光のほかにはよそから何も共有されない。みんなで分け合って少しずつ使うしかない。二つ目は、大自然と共生すること。人間が生きるためには、ほかのいのち、植物や動物たちと手をとりあって暮らすことが大切だ。地球上のいのちは、巨大な生態系を形成していて、億という年月をかけて悠久の循環をくり返し、一瞬もその営みを止めることはない。三つ目は、世界中の国の七十億の人間が、民族や宗教やイデオロギーの対立を超えて、平和に共存する道を探ることだ。人間は過去の世紀で愚かな戦争に明け暮れた。戦争は多くのいのちを奪い、幸せに生きる人たちの人生を破壊した。そして微妙なバランスに立つ地球の生態系循環を乱してしまった。
 
 この「あたらしい憲法のはなし」は、「日本国憲法」が公布された翌年に、文部省が作った中学一年用の社会科の教科書を復刊したものだ。「日本国憲法」には、人が正しく生きる道が書かれている。人は誰も差別されずに平等であり、自由であり、幸せに一生を送る権利があると説いている。民主主義と国家平和主義が、この小さな地球の上で人類が生き残ることのできる唯一の道だということを、この教科書からぜひ学んでほしい。
 未来の子どもたちにこの青い地球を遺していこうーーーそうぼくたちが決心し、勇気ある行動をとれば、地球は悠久のいのちの星として、青く輝きつづけるだろう。

……転載おわり。原文では「いのち」にすべて、傍点あり。

以上、日本国憲法70歳の誕生日に。