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うたの在りか
〜ましこのうたを巡る
小さなつどいと演奏会

うたは、どこに在る?
陶芸の里山、益子の風土と人に惹かれて通い、その土地の歌を書きおろしたシンガー・ソングライターの石塚明由子。うたは、ずっとずっと前から、たしかにそこに在って、その水脈を石塚明由子が見出した。そっとそっと両の手で清らかな水をすくうように。すくいあげた水の流れをたどると、もうひとつのうたの在りかが見えてきた。


栃木市、上越市、益子町。点と点を、縁とうたで繋ぎながら、小さなお話と演奏の時間を皆さまとともに楽しめたらと思います。ご来場をお待ちしています。
「ましこのうた」プランニング・ディレクター 簑田理香
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11月24日(日)。
こんなメッセージをフライヤーに載せて、栃木市の伝統的建造物群保存地区に建つ、185年の歴史をもつ見世蔵「大貫邸」を会場に、小さなお話と演奏会を開催しました。
「ましこのうた」のミュージシャン・石塚明由子さんと、私・簑田の対談形式のゆるーいトーク。石塚さんの弾き語りライブ、そして、ましこのうたのショートムービーより「陶芸家の食卓」の鑑賞。それだけではありません。この日のための特別ユニット:大貫邸のホスト・遠藤百合子さん(ウクレレ)と石塚さんによる「益子の歌」の初披露。それから、お向かいに事務所を構える建築家・加藤誠洋さんが淹れるクロニクル・コーヒー。この顔合わせで、この企画が実現できたのは、「ましこのうた」の歩みにとって、とても幸せなこと。なぜなら、石塚さんと益子の繋がりの最初のきっかけを作ってくれたのが、加藤さん。そして、石塚さんが「益子の歌」の着想を得た、益子ツアー「はじまりのローカル コンパス」には、当時、都内で、栃木への移住促進のお仕事を担当されていた遠藤さんも、顔を出してくださっていました。人と人の縁や繋がりに、土地と人、土地と土地の縁が重なってゆくことで、自分が生きてる世界の豊かさや幸福度が上がってゆく、風景の見え方が変わってゆく。そんなことを、ギターと声の絶妙なブレンドを心地よく感じながら、考えていました。その声の主は、演奏がすべて終わってから、「歌っているとき、昔の人の気配のようなものを感じる瞬間がありました」と。

北の大地でも南の島でも同じように、ラジオからテレビから流れる歌は、消費されて消えてゆくけれど、その土地や人との縁から生まれる歌は、その土地の人々の(先人たちも現世の人も)共同記憶を呼び覚ます。うたの在りかは、そこにある。