ご案内|「高橋恭司展」9/14より

益子の人と暮らしを伝える「ミチカケ」創刊号(2013年9月発行)に
写真家・高橋恭司さんに寄稿していただけたのは、
まったく偶然の、ヒジノワでの出会いに背中を押されたからだった。
益子出身であり、もっとも日本の(広告の領域でも)写真界の熱量が高かった(と思われる)時代に、
その牽引者として光を放っていた高橋恭司さんに、
「いずれはミチカケに寄稿していただきたいね」という野望という希望を抱き始めた矢先、
打ち合わせのために、仲間たちと共同運営しているヒジノワに行くと、
そこには、帰省の際にふらりと立ち寄りお茶していた…という恭司さんに、
ばったり出会うという幸運。
おそるおそる野望をカミングアウトすると、拍子抜けするくらいあっさりとOKの返事。

「コンビニでプリントしてくるよ」
どこまでも恭司さんは自由だった。

そして、土祭2015では、
益子の風土・風景を読み解くプロジェクトに基づきテーマ設定を行った
「益子風土学セミナー」にも登壇していただき、
「宗教と写真の光」「浄土真宗」「親鸞」をテーマに、清浄寺の住職と対談していただいた。
ガイドブック「土祭という旅へ」にも寄稿していただき、そのタイトルは
「私に触れた者」だった。

最初のリアル出会いから5年が経ち、ミチカケは予定通り、5年10冊の役目を終えて、
終刊号である第10号を作ることになった。
創刊号の特集タイトルを「未来」とした時から、最終号の特集も「未来」でいくと決めていた。
未来より大切なものは、この世界には存在しないから。
思考の行き来や曲折を経て、タイトルは「風景と、未来の物語」とした。
その趣旨を恭司さんに伝え、寄稿をお願いした。

打ち合わせのヒジノワに、恭司さんが持参してくれたのは、
2L版くらいの写真プリントと、
ルーズリーフの紙に書かれた水彩画と、
そして、言葉。
やはりどこまでも恭司さんは自由だった。

ミチカケ10号に掲載した、その言葉の一部を引用する。

ベンヤミンは、クレーの歴史の天使の絵を持っていた。
足元には、がれきの山。
向かい風に羽をひろげ、うしろを向いている歴史の天使
わたしたちのみらいは、
イメージをとりもどすことが できるのだろうか?
「再び」
イメージは、再びという声と ともに


10号の延長線上にあるものを「見たい」と思った。
4月に、おそるおそる野望を伝えてみた。
「ヒジノワで展示をしていただけないか?」

どこまでも恭司さんは自由だったけれども
その自由は、思索を止めない、その先にある自由だった。
慎重だった。

具体的な返事が来たのは、もう梅雨も明けそうな7月の初め。
昨年に続いて滞在中のベルリンからだった。

恭司さんが水彩画を描き始めたきっかけは、
昨年のベルリン滞在時に出会った、多くの若いアーティストのひとり。

NYから来た黒人の青年は、絵を描いていた。自分の手で。筆を持って。
それが、とても良かった、と。
他のアーティストたちはみな、コンピュータアートばかり。
「絵は流行ってないんだな」
そう思うと、無性に絵を描きたくなった、と。

恭司さんは、その先にある自由を知っている。

——————————————————————-
高橋恭司展
「思い出には色や形そしてにおいはあるのだろうか?」
——————————————————————-
2018年初夏のベルリン、池袋、益子から
映像『KOTOBA』、水彩画、写真、路上収集物など

会期|2018年9月14日/金 – 24日/月振休 11:00-17:00
会場|ヒジノワCAFE&SPACE 益子町益子1665
1本北の道に専用駐車場あり。
JR宇都宮駅から東野バス益子行き益子新町下車すぐ
真岡鐵道益子駅より徒歩7分

-会期中、作家が在廊する日に、4つのイベントを設けます。
——————————————————
9月14日|18時よりオープニングパーティ

軽食と飲み物をご用意いたします。
予約なしでお気軽にお立ち寄りください。
——————————————————-
9月15日|ヒジノワ高橋恭司写真館

15時から17時(予約不要:受付順)
1ドリンク付き3500円でポートレートを撮影し、
その場でプリントをお渡しします。
——————————————————-
9月23日|写真のワークショップ

13時にヒジノワスペース集合
高橋さんと一緒にヒジノワ周辺を撮影。
ヒジノワに戻り
展示や写真を見ながら雑談しましょう。
1ドリンク付き3500円 17時終了
*予約制|前日までにメールにてお申込みください
担当:簑田 info@editorialyabucozy.jp 
———————————————————
9月22日/土 18:00〜座談の会
18:00-19:30 座談の会
ナビゲート:鷲尾和彦
(写真家、クリエイティブディレクター)
19:30-20:30 食事の会
ビュッフェスタイルで     
定員|各会20名 予約制
参加費 ①座談の会:1ドリンク付 1000円 
②食事の会:1500円+飲み物キャッシュオン
予約制|メールにて9月15日締切で申し受けます
担当:簑田 info@editorialyabucozy.jp 


今回のテーマは「記憶」について。
作品を見て、私やあなたに内在する、
どのような記憶が刺激されるのでしょうか。
人と人、人と土地、人と作品、作家と鑑賞者、そして言葉。
それらの関係性を「記憶」はどう繋ぐのでしょうか。

撮りながら描きながら思索を続ける高橋恭司さんのお話を楽しみに、
主催者・企画者一同、ご来場をお待ちしています。

主催|ヒジノワCAFE&SPACE
企画|地域編集室簑田理香事務所
協力|鈴木美汐(Atelier Zum Tal 陶芸家)
            須田将仁(Takuu tuore アートディレクター)  
            廣瀬俊介(風土形成事務所 環境デザイナー)

—————————————————————–

フライヤーについて

A3両面4C /十字折+A5両面1C
アートディレクション&デザイン|須田将仁(Takuu tuore)

恭司さんが提供してくれた素材から、須田さんが導き出した答え。
たかがチラシ。されど、紙の作品。
いつかは捨てられるものかもしれない、
「記憶」から消えていくものかもしれない。
だけど、少しでも長く、人の手元に在るものとして。

フライヤー設置店(9月4日現在)
・東京神田 カフェギャラリーTETOKA
・東京下北沢カフェジンク
・東京恵比寿ナディッフ
・東京渋谷totodo
・東京神田ボヘミアンズギャラリー
・東京高円寺 Gallery Cafe 3
・山梨 ギャラリーTRAX
・宇都宮釜川通り cynic  
・益子 道の駅ましこ 
・益子 イチトニブンノイチ
・つくば市 manufact jam
・つくば市 people 
・つくば市 千年一日珈琲 
・つくば市 gallery Y 
・水戸市 minerva 
・ひたちなか市 ちどり 

 

設置配布ご希望の方は、ご一報ください。

FB イベントページ

instagram

6_ヒジノワホームルーム第6回の記録
「都市生活者の原発、避難者の原発」

《 対談記録の公開 》

ヒジノワホームルーム第6回に
ご参加いただいた皆さま、
関心を寄せていただいていた皆さま、
お待たせしました。
当日の対談の記録を公開いたします。
お時間の許すときに、お読みいただければ嬉しいです。
⇩クリックしてダウンロードを。

対談アーカイブ都市生活者の原発避難者の原発

全8章
⒈ 違和感と批判から始まった
⒉ 共通理解のベースをつくる。
⒊ フクシマという「世界精神」を。
⒋ 正しく怒ることで世界は変わるか。
⒌ 狩猟採取民族の感受性で。
⒍ 原発は「科学」の問題なのか。
⒎ 震災後に問う、わたしたち人間の資本
⒏ WELTGEIST FUKUSHIMA–やわらかなクサノネ

当日の対話を書き起こし、
スピーカーの吉田さん廣瀬さんに、
一部修正や加筆をしていただきました。
また、対談の最後に、地元スピーカーとして
それぞれの活動について語っていただいた
丸山さん中江さんのお話も収録しています。

告知に使用したコンセプトコピー
[都市で、地方で、普通の市民が「福島」を考える日]は、
あの日のことであり、今日のことであり、明日のことであり、
それぞれの中で風化しないで続いていくことを願い、
公開します。

この記録は、吉田邦吉さんが、
『ヴェルトガイスト・フクシマ』でも掲載される予定です。
こちらもお楽しみに。

生きる上で大切なことは、
すべて私たちの憲法に書いてある

5月3日は、憲法記念日。
今日は、みなさんは、どんな1日を過ごされたのでしょう。
来年の今日は、どうでしょう。
10年後の今日は、どうでしょう。
50年後の子どもたちは、どうでしょう。

日々、加速度的に「課題」が増え続ける世の中
(と、私は認識しています)ですが
やはり、加速度的に、草の根的に、大切な人たちとの繋がりが、
この季節の木々の緑の、たしかな生命力で伸びていく葉脈のように
伸び、繋がり、重なりあっていくのを、感じています。
ありがたいことです。
だからこそ、自分自身と私に繋がる大切な人たちの尊厳のために
個々人の、ひとりひとりが人間らしく生きられる社会を守り、
目指し、未来に残すために
大人の責任として動き続ける意志を、自分の中で固めています。

憲法施行70周年の今日、日本の首相は
「憲法を改正し2020年の施行を目指す」と発言しています。

福島も熊本も沖縄も問題山積みのまま、地域を切り捨てながら、
第二次大戦前夜へ逆戻りしながら、
オリンピックイヤーを国威発揚の場として
照準をあわせてきた、ということでしょうか。

いままで自民党の憲法改正草案に無関心だった人も、
そろそろ「冬眠」から目覚められてはいかがでしょうか?
政権与党がすることには基本的に反対しないというスタンスの人も、
そろそろ「学習」されてはいかがでしょうか?

自民党草案のように憲法が改正される、ということは、
私たちが生きていくよりどころとなるこの国の「姿」が、
大きく大きく変えられてしまう、ということ。

IMG_9801

IMG_9802

ぜひ、読んでいただきたい記録があります。
宇都宮市の2tree open houseを拠点としたお母さんたちの集まり
「みらいを想う母の会」が主催した「憲法勉強会」の記録です。
会の代表の倉本芙美さんから
「憲法の勉強会をひらきたいのだけれど」と相談を受けたのが、
1年前の4月。
ちょうど宇都宮大学で働き始めた私は、国際学部の清水奈名子先生に
「おかあさんたちの勉強会の講師を受けていただけないか」と
相談に行き、お繋ぎすることができたのでした。

会に参加できなかった方や、託児当番に入って、
話が聞けなかった方たちのために
記録をとって書き起こしを行いました。
仕事の合間の作業はなかなか進まず、後半を、
プロの書き起こしライターである友人(スズキジュンコさん)の
協力もいただきました。
その後、清水先生にも吟味校正をしていただき、ご了解を得て
公開できることに。

国際関係論(安全保障)がご専門の学者の視点からみた憲法改正問題
参加者の生活者の視点から語られる自民党草案への不安、
そもそも、憲法とは?
「個人」という表記から「個」が消える改正草案と
相模原の障害者施設で起きた凄惨な事件のこと、
ナチスドイツが歴史に刻んだ事実と、自民党が新設を急ぐ
緊急事態条項のこと。

ヒューマニズム溢れる清水先生の語り口で、
とてもわかりやすい内容となっています。
ダウンロードしてお読みいただければ幸いです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
憲法と私たちのくらし
ー平和は、どこから始めるか。
PDF|憲法勉強会記録|みらいを想う母の会

みらいを想う母の会 清水先生の勉強会第2回
2016年9月4日
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今後、この記録は、プリント代実費の値段で
・宇都宮市の2tree open house(倉本芙美さん)
・益子町のつづり商店(松永レミさん)…でもお分けしていく予定です。

最後に、とても貴重な「教科書」を復刻させた本から
とても好きな「まえがき」の文章を転載します。

………

『復刊 あたらしい憲法のはなし』童話屋 2001年
 
まえがき ーーー童話屋編集子

 五十年前、地球は青かった。だが子供達、いまぼくたちが住んでいる地球は、ガガーリンがみた青よりも、心なし、くすんで見えないか。
 ここ百年、資源の浪費と戦争の惨禍で地球はへとへとだ。もうこの辺で止めないと、千年はおろか百年だって地球はもちそうもない。
 ぼくたちにできることは、三つある。一つは、浪費の抑制。地球は宇宙に浮かぶ小さな星だ。太陽光のほかにはよそから何も共有されない。みんなで分け合って少しずつ使うしかない。二つ目は、大自然と共生すること。人間が生きるためには、ほかのいのち、植物や動物たちと手をとりあって暮らすことが大切だ。地球上のいのちは、巨大な生態系を形成していて、億という年月をかけて悠久の循環をくり返し、一瞬もその営みを止めることはない。三つ目は、世界中の国の七十億の人間が、民族や宗教やイデオロギーの対立を超えて、平和に共存する道を探ることだ。人間は過去の世紀で愚かな戦争に明け暮れた。戦争は多くのいのちを奪い、幸せに生きる人たちの人生を破壊した。そして微妙なバランスに立つ地球の生態系循環を乱してしまった。
 
 この「あたらしい憲法のはなし」は、「日本国憲法」が公布された翌年に、文部省が作った中学一年用の社会科の教科書を復刊したものだ。「日本国憲法」には、人が正しく生きる道が書かれている。人は誰も差別されずに平等であり、自由であり、幸せに一生を送る権利があると説いている。民主主義と国家平和主義が、この小さな地球の上で人類が生き残ることのできる唯一の道だということを、この教科書からぜひ学んでほしい。
 未来の子どもたちにこの青い地球を遺していこうーーーそうぼくたちが決心し、勇気ある行動をとれば、地球は悠久のいのちの星として、青く輝きつづけるだろう。

……転載おわり。原文では「いのち」にすべて、傍点あり。

以上、日本国憲法70歳の誕生日に。