明日の幸福、小さな花と実

最初に「ヤブコージー」のことをお話しします。

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当ウェブサイトの「地面」を飾り、
URLやメールアドレスにもyabucozyとして用いている
「ヤブコージー」は、私が勝手にそう呼んでいる愛称で、
正式名称は、ヤブコウジ|藪柑子。
古人が名付けた愛称も加えると「ヤブコウジ|藪柑子|十両」。

益子の平地林などでも目にしますが、とっても小さくて
夏に咲く白い花も7-8mmで、下向きにつき、
そう目立つものではありません。
冬に実る赤いそれも、千両や万両と比べて数が少なくほどよく。

それでも、古人が願いを込めてきた花言葉は「明日の幸福」。

私がなにより、この小さな隣人に魅かれるのは、
特にその実の「色の表情」です。専門的には「液果」というらしく
「水をたたえたような、透明にも感じるような赤」です。

晩秋から初春にかけて澄んだ空気の林を歩いて、この実に出会うと
「身の丈にあった」明日の幸福のこと、
小さくでも「まっとうなこと」を考えられずにいられません。

…………
この小さな隣人の名前と顔が初めて一致したのは、
陶芸家で自然観察の師でもある若杉集さんと
「野歩き」をした時でした。
そのときの野歩きをベースに『ミチカケ』4号「益子の木と実」で
ヤブコウジも紹介しています。
当ウェブサイトのイラストは『土祭』の風土調査でお世話になった
環境デザイナーの廣瀬俊介さんが、踏査の後さらっと描かれたものを
使用させていただきました。
このウェブサイト制作をお願いした株式会社TRUNKの
助川智美さんが、実を染めて素敵にあしらってくださいました。

………
さて、このカテゴリー[writing|まっとうに書こう]のこれからは、
つくる、暮らす、考えることをヤブコージー的に綴っていきます。
いわば、ウェブサイトの中のブログ的なものに位置付けていますが
更新の頻度があがることを願っております(ひとごとかっ)ので、
どうぞよろしく。