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地域編集論
-地域振興と情報発信
2_講義15回の構成

「1_授業コンセプト」の記事に続いて、ここでは、全15回の講義の構成を2019年度の内容でお伝えします。各回のテーマなど羅列だけでは、イメージが湧きにくいかもしれませんが、ふーん、こんなことやってるんだ!と俯瞰していただければ幸いです。
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また、メインビジュルの写真は、ある回のスライド1枚目の扉。各回で取り上げる事例の写真だったり、その回のポイントの伏線だったり後半のゲスト講師の予告だったり、取材に出向いた地方での写真だったり。毎回冒頭に、地域づくりについての小話を一枚の写真から伝えて授業を始めていましたが、この時は、益子の有機農家さんの畑のキャベツ。この虫食いだらけのキャベツから読み解いていけるさまざまな課題や可能性、価値の話を受講生とやりとりしながら導入としています。

第1部 暮らしの中の編集論
メディア制作にとどまらず拡大する編集の概念を知る

01地域編集論とは?編集とは?
・科目説明のガイダンス
・「編集」という技術と思考の本来の定義と暮らしの中の編集活動


02 伝えたい人に伝えたいことを伝えるには
「編集」的思考と編集のスキルの重要性
・拡大する編集の概念
・理解を助ける編集〜適切な編集と不適切な編集

03 編集されたメディアを読み解く ⑴
共感と反感はどのように生まれるか?
・企業CMの事例検証〜反感を招く編集と共感を呼ぶ編集

04 編集されたメディアを読み解く ⑵
行政は、地域をどう伝えるべきか?
・自治体発信の移住促進プロモーションムービーを読み解く⑴


第2部
地域編集論「地域振興に役立つ編集的思考の理解と応用」

05 なぜ地方は頑張らないといけないか ⑴
「地域の課題と可能性」の視点から
・自治体発信の移住促進PRムービーを読み解く⑵
・中間課題プレゼン「GMT24ふるさとトーク大会」
出身地の可能性と課題をひとり2分でスライドトーク

06 なぜ地方は頑張らないといけないか ⑵ 
「地方の自立と価値の創造への視点」から
 ・展開力と活用度の視点から自治体PRムービーを再検証する 
 ・戦国時代から平成まで中央/地方の関係を概観する
 ・消滅可能性都市の検証と地域課題について

07編集的思考に基づく地域振興事例研究⑴
編集的思考に基づく地域振興プロセスを考える
 ・地域グループで課題設定と解決策のミニワーク
・徳島県神山町:フードハブプロジェクトの事例 

08 編集的思考に基づく地域振興研究⑵
適切な課題の設定について
・ペシャワール会:中村哲氏のアフガニスタンでの活動などを事例として 
・最終課題のガイダンス

09 編集的思考に基づく地域振興研究⑶
 地域資源について。行政の視点と地域からの視点
  ・何もないところに何があるか? 益子町「風土・風景を読み解くプロジェ
クト」栃木市「ど田舎にしかた祭り」ほかを事例として。  
  *最終課題ミニワーク

10 編集的思考に基づく地域振興研究⑷ 
解決への道筋の組み立てについて
・京都府京都市「琵琶湖疏水」建設趣意書、熊本県山都町「通潤用水・通潤
   橋」建設ほかを事例として         
 *最終課題ミニワーク

11 ゲスト講師と考える社会課題への取組み
   一般社団法人カゼトツチ 古河大輔さん

12 編集的思考に基づく地域振興企画立案⑴
 ・最終課題 検討ワークショップ
・企画書の役割・企画書作成のためのワークショップ

13 編集的思考に基づく地域振興企画立案⑵
・最終課題 検討ワークショップ

14ゲスト講師と考える社会課題への取組み
     「批評的社会善のすすめ」大久保勝仁さん

15 地域振興企画立案 プレゼンと講評
ゲストコメンテイター 
古河大輔さん・小泉泰英さん(在学中に起業した「アグクル」代表)

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この科目では、県外からのゲスト講師を毎年おひとり招いています。
2018年度の立ち上げ時には四国から「物語を届けるしごと」(→ 外部サイトへ)の、坂口祐さんを。2019年度には「つむぎや」(→ 外部サイトへ)ほかで国内外で活動中の友廣裕一さんをお迎えしました。
そして、2019年度の授業で講義をお願いしたのは、アジアのユース代表として国連でも政策提言などの活動を行う25歳の大久保勝仁さん。

第14回のゲスト講師|大久保勝仁さん(25歳)
国連子どもと若者メジャーグループ(都市開発部門アジア統括)
持続可能な社会のための日本ユースプラットフォーム事務局(参画部統括)
ベンチャー企業広報部編集長や家業の銭湯の後継としても働きながら、
自主企画のメディアの立ち上げや、国内諸地域でもリサーチャーとして活動。

国内外でさまざまに活動する大久保さんの講義は、「批評的社会善のすすめ」と題して、「多様性って、そもそも、なぜ、社会にあったほうがいいの?」など、「そもそも」のところから受講生を揺さぶってくださり、本当の意味で「有・意義」な講義でした。ソーシャルグッドというくくりだからと、なんにでも安易に頷く社会、いいね!を乱発する風潮には、一旦一歩さがって、指差し確認!ですね。